近代化学は、カラートリートメントやパーマネント剤などのヘアケア関連を中心に、化粧品・医薬部外品のOEMを展開している。
同社では約50年前から中東諸国に育毛剤を輸出し、1959年に仏・ペルマ社と技術提携を行い、1996年にスリランカ工場を設立するなど、これまで海外展開を積極的に推進してきた。
海外向けのOEMが本格的な事業として確立したのが12~13年前で、現在は台湾やUAEなどアジアを中心とする世界11カ国以上の現地メーカーと直接取引を行い、商況として「売上構成比の約2割を海外の売上げが占めている」(岡部達彦社長)という。
展開国の中でも、台湾が海外売上げの約半数にのぼるといい、近年は特にヘアカラーの受注が増えているようだ。
「海外向けのOEMでは、黒髪を染毛する技術とノウハウを豊富に持つことから、アジア諸国での展開を軸としている。日本以外では近年、台湾でのカラートリートメントの出荷が徐々に増えてきている。今後は白髪を黒髪に戻すカラートリートメントだけでなく、欧米人の白髪を元の髪色に戻すカラートリートメントの研究・開発を行い、欧米諸国にも進出していきたい」(岡部社長)
商品開発の取り組みでは現在、リンスインシャンプーの使用が多い中国市場の攻略に向け、ヘアカラー機能を持たせたリンスインシャンプーの開発に着手しているという。
「海外戦略として、まずはアジアでしっかりと基盤を構築し、その次のステージとして欧米諸国への進出を目指していく。欧米市場に向けては今後、ジャパン・コスメティックセンター(JCC)を通じ、フランスなどの国々に向けてOEMの提案を行っていく方針だ」(岡部社長)
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この記事は週刊粧業 2015年4月23日号 掲載
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