沖縄の海洋深層水や自然素材を用いた商品開発を売りにOEM事業を拡大しているポイントピュール(沖縄・久米島)は、近年はアジア各国と至近距離にある立地性も武器にして海外展開を加速させている。進出エリアは香港や韓国、台湾、中国、ベトナムなどと多岐にわたる。
OEMではここにきて、中国の大手エステサロンチェーンとの間でスキンケア商材を開発した。約2年がかりの大型案件だ。台湾でもOEMの依頼が増加傾向にあるという。
さらに、香港では自社ブランド「琉スパ リファイニング」(写真)の高級デパートなどへの供給が動き出そうとしている。自社ブランドでは、韓国でも通販ルートで売り出す動きが進行中だ。
今年はさらに、那覇市に構える自社店舗「琉球コスメハウス」をモデルにした路面店がベトナム・ホーチミン市にオープンした。
大道敦社長によると、OEMは国内メーカーからの受注も増えているというが、「将来的には海外取引が国内を上回っていくだろう」としており、今後も海外事業は急速に拡大しそうだ。
海外メーカーのほか、国内企業が海外展開を試みるうえで同社に熱い視線を向けるのは、「いい水は沖縄にしかない。差別化できる」といった理由からだという。海洋深層水や県産の自然素材は、海外市場でも魅力に映るようだ。
また、大道社長は海外メーカーから寄せられる「細かい要望にスピーディーに対処する」という姿勢も重要だとしたうえで、案件を積み上げる中でそうした対応力が高まってきていると手応えを見せる。
大道社長は、「海洋深層水を使ったOEMで海外でも差別化できる」と国内外のメーカーにアピールしている。
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この記事は週刊粧業 2015年4月23日号 掲載
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