アサヌマコーポレーション、中身製造から容器開発まで高度な技術力をPR

週刊粧業 2015年5月25日号

カンタンに言うと

アサヌマコーポレーション、中身製造から容器開発まで高度な技術力をPR

 メーク製品を中心に化粧品の受託製造業を展開しているアサヌマコーポレーション(本社=東京)は、国内に3つの工場と開発センター、研究所を有し、化粧品の中身(処方)の研究開発から容器の開発・設計、製造までワンストップソリューションで取り組んでいる。

 第7回CITE Japan(2015年6月3日(水)~5日(金)、パシフィコ横浜)では、「造形美」「基礎化粧品のアピール」を大きなテーマとし、美へのこだわりを形にした選りすぐりの化粧品を展示する。

コンセプトに沿った商品製造で
「造形美」を表現しプロデュース

 同社は、1952年に創業した後すぐに国内初の鉛筆型眉墨を開発するなど、確かな技術とアイディアで商品開発に取り組み、現在では国内外のグローバル企業を多く取引先に持つなど、着実に取引先の信頼を得てきた。

これまで培ってきた技術を基盤として自社で企画・開発したものを提案し、独自の製品を世に出し続けている。

 麻沼雅海社長は最大のこだわりを「造形美だ」と力強く語る。

 女性が店頭で製品をひと目見て欲しいと思える「カラー」「デザイン」「ケース」の製品を作り、「化粧品の使いやすさ」を追求して「トータル造形美」を提案することを常に目指しているという。

 ひとつの容器(金皿や樹脂皿)に数種類の色を同時に充填する多色充填の技術や、模様をレリーフのように浮き彫りにして表現する立体成型の技術を有しており、見た目の美しさを演出することが可能だ。

 「『造形美』は一貫したコンセプトに沿ったバルクと容器を製造することだと考えている。当社は化粧品の中身だけでなく容器の開発も行っているため、処方にこだわった中身と機能性やデザイン性、使い心地を意識した美しい容器を融合させた『新たな価値』の提案が可能だ。この利点を活かし、商品の魅力を最大限引き出していきたい」(麻沼氏)

 中身と容器の両方を作り上げる高度な製造技術は、同社のこだわりを実現するための力となり、他社との差別化を推進する大きな魅力になっている。

 また、近年人気の容器としては「使いやすさにこだわって独自開発したアイライナー容器が好評だ。それを使用した筆ペンタイプやペンシルタイプのアイライナーが伸びている」(麻沼氏)と述べ、こだわりの造形美が実を結んでいると語った。

基礎化粧品分野に参入
来年末に新研究所が完成

 これまでポイントメークやベースメークなどのメークアップ用品の開発・製造に取り組んできた同社は、昨年新たに基礎化粧品の分野に参入した。

 麻沼社長は、「基礎化粧品では後発組となるため、独自性のある商品の提供を順次始めており、各社へ積極的にアピールしている」と語る。

 今後、同分野を伸ばしていくにあたり、国内市場はもちろんのこと、アジアを中心とした海外市場にも比重を置く方針だ。

 子会社の上海麻沼化妝品有限公司 (上海市金山区)が拠点を置く中国などのアジア各国は、日本の品質に信頼を寄せている。訪日外国人観光客の「爆買い」からもわかるとおり「メイドインジャパン」商品への良好なイメージは確固たるものだ。

 海外を見据えた戦略をとり、注力していくためにも、培ってきた高い技術力をより一層向上させていくことが重要だ。

 相模原にある化粧品研究所では、技術力向上のためにより広く、使いやすい研究所を新設するための準備をすでに始めており、来年から着工し、来年末に竣工予定だ。新研究所は現在の研究所のフロアスペースの3倍もの広さになるという。

 新研究所の建築に至った経緯について麻沼社長は、「研究所に訪れたお客様が抱くイメージは、当社への信用や開発力への信頼につながると考えた。今後、向上し続けるためにも技術開発は必須であり、その基盤をより強固にする必要があった」と語り、さらなる飛躍に向けて盤石な動きを見せている。

 また、国内3つの生産工場すべてが相模原にあるため、天災などを想定し、危険分散を図るために別の場所に立地を定めて工場の新設を考えているという。新工場では、注力していく基礎化粧品の製造がメインとなる予定だ。

 「製造や生産の能率を上げ、省力化しつつスピード感のある対応で安全・高品質な日本の技術を世界へ向けて届けていきたい」(麻沼社長)

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