花王・澤田社長、2015年度の方針と今後の方向性を説明

週刊粧業 2015年6月22日号 2ページ

花王・澤田社長、2015年度の方針と今後の方向性を説明
 花王の澤田道隆社長は、6月3日に開催された「花王コラボレーションフェア2015」に先立って行われた記者会見で、現在の市場環境を含めた同社の事業状況、アジアのコンシューマープロダクツの現状、今後の方向性などについて説明した。(以下は発言要旨)

中国では、化粧品と家庭品
合算で黒字化を達成

 トイレタリー市場では、高付加価値品の販売の伸びが顕著になってきており、数量の伸びより金額の伸びが大きくなっている。

 1~3月は、前年同期に消費増税前の駆け込み需要を大きく取り込んだ反動で約40%利益が落ち込んだものの、ほぼ想定通りで推移しており、4~5月については、高付加価値品の販売好調に季節商品の活性化も重なり、想定よりも少し上回る水準で推移している。

 我々にとって心強いのは、シェアが伸びているということであり、SRI参入79品目データでは、14年は13年に比べ全て月でシェアアップが図れた。これは花王グループが始まって以来、初の出来事である。

 2014年度を振り返ると、前半のマーケティング費用集中によるシェアアップ戦略が、後半の追い上げに大きく寄与したことは数字をみても明らかだ。消費増税前の駆け込み需要を取り込み、4~6月にその反動影響を受け、第3四半期が終了した時点で営業利益、経常利益とも前年割れとなっていたが、それを第4四半期で一気に取り戻した。

 2015年は2014年の水準をさらに上回る形でシェアも上昇し、販売が極めて好調なベビー用紙おむつを除いても全ての月においてプラスとなるなど、さらなるシェアアップが期待できる。

 アジアのコンシューマープロダクツ事業は、市場競争が激化するタイで利益重視の戦略を取っているため売上げがやや減少しているものの、その他の地域(中国、インドネシア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、香港、台湾)では2ケタの伸びで推移している。

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