20代・30代の化粧品使用実態、時短アイテム揃う「朝」に時間割く傾向強まる

週刊粧業 2015年7月6日号 1ページ

カンタンに言うと

20代・30代の化粧品使用実態、時短アイテム揃う「朝」に時間割く傾向強まる

 限られたお金や時間の中で、レベルを落とさずにきちんと手入れをする――。美と健康については、そんな現代女性のライフスタイルが浮かび上がってくる。

 週刊粧業では、ネットリサーチ大手「クロス・マーケティング」の協力のもと20代~30代女性412名にアンケートを実施した。今回の調査では、2012年と同様、生活シーン別の使用状況や注目カテゴリーなどについて尋ねた。解説では、3年前との比較も行っている。

 人々が美と健康について関心が高いのは今も昔も変わらない。しかし、就業女性が増えるなど社会構造が変化し、食生活や家族構成も大きく様変わりしたのに伴い、人々の美と健康に対する意識や取り組み方も変化した。また、IT化の進展に伴い、美容や健康に関する情報も氾濫し、自分にとって本当に必要な情報を得ることがますます困難になってきている。そうした状況下で、美と健康において注目すべきキーワードは、「入念」(朝)、「キープ」(昼)、「簡便」(夜)と言えそうだ。

 起床後に、洗顔、歯磨き、化粧、スタイリングで最も時間をかけたい項目を尋ねたところ、「化粧」が52・9%となり、2位以下を大きく引き離しトップに立った。

 一方、もっと時間を短縮したい項目については、時間をかけたい項目で2位につけた「スタイリング」(35.2%)が首位に立ち、前回差のない2位につけた「化粧」(19.7%)が3位に後退した。

 「化粧」に時間をかけたい人が依然多く、短縮したい人が急激に少なくなった背景には、時短・簡便を訴求したオールインワン化粧品の躍進がある。実際、このタイプの商材が人気を集めており、時間のないときにはそうした商材で済ませるなど、使い分けが進んでいることが考えられる。

 一方、「スタイリング」については、時間をかけたい、かけたくない双方ともさほど変化はみられなかった。生活者は、このジャンルを化粧と比べ変化していないと見なしているのかもしれない。時代の変化に合わせた新剤型の開発がなお一層求められている。

製品力向上でメークしない方向に

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