ハラール化粧品の最新動向、認証取得は限定的もローカル台頭の兆し

C&T 2015年6月15日号 9ページ

カンタンに言うと

ハラール化粧品の最新動向、認証取得は限定的もローカル台頭の兆し
 拡大するイスラム市場を取り込むため、特に食品ではハラール認証取得の動きが急激に加速している。化粧品ではまだ限定的な動きにとどまっているが、例えばインドネシアやマレーシアは成長市場として熱い視線を浴びており、攻略には認証が重要な鍵を握る時代が到来するかもしれない。

 中国や東南アジアの化粧品事情に詳しい矢野経済研究所の浅井潤司氏(ファッション&リテールグループ上席マネージャー)に最新のトレンドを聞くとともに、先行して認証取得などに取り組むOEMメーカーを取材した。

「ブレークポイントがあれば、
一気に広がる可能性ある」

 ――現在のハラール化粧品市場をどのように分析していますか。

 浅井 そもそも各国で化粧品の認証ができ始めたのが7~8年前のことで、市場としてはまだ立ち上がったばかりなのが現状だ。

 中心となるマレーシアやインドネシアでさえ、例えば現地ドラッグストアに並ぶ商品のうち数%が認証を取得しているに過ぎない。そんなイメージだ。

 外資だとロレアルの「ガルニエ」が認証対応しているほか、花王の「ビオレ」や資生堂の「Za」が先行している程度。日用品では、特にマレーシアでライオンのオーラルケア商材「植物物語」や衣料用洗剤「トップ」などが店頭で目立っている。

 ただ、全体としては外資の認証商品はまだ少ない。先行して取得に動いたメーカーは、これから重要視され、差別化や価値になるだろうと考えたはずだ。しかし、国によって認証の基準が異なる部分があるなど、様子見で二の足を踏んでいるケースが多いのではないか。

 商品裏の成分表示を確認するなど、興味をもつ女性は少なくないが、それでも現状では「効果がある方がいい」という女性が多い。

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