ハーバー研究所・末広栄二新社長に聞く、組織再編と大胆な販促手法で進化のステージへ

週刊粧業 2015年7月13日号 35ページ

カンタンに言うと

ハーバー研究所・末広栄二新社長に聞く、組織再編と大胆な販促手法で進化のステージへ
 ハーバー研究所は、2015年6月21日付で末広栄二氏を新社長に据えた。

 若い頃から起業意識が高く、過去に在籍した企業では斬新なマーケティング手法を編み出し「ツイッター部長」として話題を集めたこともある。「モノはいい」といったイメージを抱く同社に、末広氏がもつ「売り方」や「マーケティング」のノウハウが加わった。

 業界への無知をむしろ強みに変え、大胆な組織再編や販促手法を敢行している。この成果が早くも顕在化しつつあるようだ。

15分で入社を即決
脱・縦割りの組織改革

 ――これまでの経歴とハーバー入社の経緯は。

 末広 20代で地元・栃木に映像プロダクションを立ち上げたのが社会人としてのキャリアのスタートだった。常に新しい企画を考え、何をやってもうまくいった。ただ、ある日人生を一度リセットしようと思いつき、社員に明け渡した。

 すると、当時クライアントだった焼肉チェーン「牛角」(レインズインターナショナル社)から、今後のフランチャイズ展開を見据えて協力(入社)を求められた。机が1個置いてあって「じゃあよろしく」という感じで、会社に足りないモノをどんどん企画していった。

 それ以降では、加ト吉(現テーブルマーク)時代に中国製の冷凍餃子中毒事件に直面する中、当時日本に入ってきたばかりの「ツイッター」を利用してコミュニケーションしたことが話題となった。ツイッターで企業と消費者をつなぐ最初の「成功事例」と言われ、「ツイッター部長」とも呼ばれた。その後も食品や菓子メーカーの顧問などを歴任した。

 ハーバーに入社したのもヘッドハンティングだ。小柳(昌之)会長と一昨年に2度会い、計15分ほど会話した後にすぐに入社を決めた。

 ハーバーの印象は「いいモノをつくっている」「モノづくりに妥協がない」というものだった。ただ、モノづくりの上手な会社は宣伝が下手だ。ハーバーの場合も、そこに手をつければ爆発的に売れるという確信があった。

 それと、女性社員の比率が高いわりに、社内風土が非常によかった。小柳会長が「お父さん」で、社員が「子どもたち」のような雰囲気は珍しく、伸びしろがあると感じた。

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