上海中医薬大学日本校、中国伝統医学を通信教育で普及

粧業日報 2015年10月23日号 5ページ

カンタンに言うと

上海中医薬大学日本校、中国伝統医学を通信教育で普及

 上海中医薬大学日本校(所在地=大阪市)は、1956年に中国で設立した上海中医薬大学が日本における本格的な中医学の教育拠点として1990年に設立した附属学校だ。漢方薬をはじめ、中国伝統の手技療の推拿(すいな)、鍼灸などの伝統医学の専門教育を行っている。

 日本校は主に通信教育で授業を行っている。「大学専科コース 前期課程」では2年の通信教育課程と月1回のスクーリングセミナー(東京・大阪)を行い、本格的に中医薬・鍼灸・推拿を学ぶため、医療従事者が受講していることが多いという。

 また、前期コースを修了すると一般のレベル認定試験である国際中医師ライセンス試験の受験資格を取得でき、希望者は1年間上海の本校へ留学する「大学専科コース 後期課程」を受講することも可能だ。

 「申し込む前にスクーリングセミナーを無料で受講し、内容や進み方などを体験することもできる。最近ではエステティシャンや化粧品メーカーの研究者の方の受講も増えつつある。通信教育では教材を学習するごとにレポートを提出してもらい、教員が添削指導を行っている。HPやFAXなどでの質問も随時受け付けており、受講者がつまずくことのないよう配慮している」(山本敦子氏)

 そのほか、入門編として「中医健康養生学講座」を開講。全14回(4カ月)で中医学の歴史から基礎概念、薬膳、経絡ツボ療法などを学ぶことができる。この講座では介護・美容関連の仕事従事者をはじめ、主婦なども受講しているという。

 「身体に良い食事や推拿の基礎知識などをわかりやすく短期間で学ぶことができるため、自宅で介護されている方や家族の健康状態が気になる方などが気軽に受講できる。最近では内外美容のブームもあり様々な方が受講し、日々の生活にお役立ていただいている」(山本氏)

 4月と9月には、「中医薬膳指導士養成講座」なども開講しており、「中医健康養生学講座」の修了者が受講可能だ。この講座は通信教育ではなく、大阪の日本校で講義を行い、実際に薬膳を作る実技も行っている。

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