エトワール海渡、伊豆利島の椿油シリーズをリブランディング

週刊粧業 2016年1月1日号 78ページ

カンタンに言うと

エトワール海渡、伊豆利島の椿油シリーズをリブランディング
軸は「生産者の思いを伝えること」
同社初のブランドサイトオープン

 今回のリブランディングで同社が大切にしたのは「生産者の思いを伝えること」だ。そのためにまず、商品名の再検討も必要と考えた。同社が商品に託した思いは、「何世代先も人と人を結んでいける商品であること」「伊豆利島と生活者を結ぶこと」など、「縁を結ぶ」ことに帰結し、商品名は「結い椿」になった。

 さらに、フォントも「結」の糸偏を糸の絵柄にアレンジして、全体的に手書きのような柔らかさを持たせた。パッケージも若い女性にも好まれるような可愛さと上品さをあわせ持ったデザインに変更し、イメージを一新した。そして、「Webサイトの立ち上げ」はリブランディングで最大の焦点となった。

 「椿油が髪や肌にいいことは何となく母親から聞いて知っているが、生産地がどんなところか、どんな環境でつくられているのかについては知られていない。伊豆利島の環境の厳しさゆえに栄養価が豊富な椿油が採れることや、農家さんの椿に対する大きな愛情を、当社から直に生活者に伝えるには、Webからの情報発信は欠かせないことだった」(営業部塩見好一フロアマネジャー)

 小売店を取引先とする同社にとって、ブランドサイトを立ち上げるのは初の試みだ。女性社員が中心となり「女性が欲しい情報」と「エトワール海渡が伝えたい情報」のバランスを取りながらつくったという。海外からの問い合わせも増えていることから、英文、中文にも対応させた。

 「海外バイヤーにも伊豆利島の高品質な椿油をぜひ知ってほしい。最近はハラール圏からの注目も高まっており、海外の色々な地域の方に伊豆利島の椿油を使っていただくためにも、多言語対応するなどしてWebサイトを有効活用していく。『メイド・イン・ジャパン』の底力を見せたい」(商品部2課 神戸なつみ氏)

 同社には伊豆利島の椿農家からも大きな期待が寄せられている。2016年2月をめどに全商品を刷新して、既存の展開店舗には商品展開数の増加を提案する。また、土産物にも最適なため、旅館や温泉、空港などでの販売も視野に、展開店舗の拡大を目指すとしている。
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