セントラル・コーポレーション、「活性型FGF」配合の化粧品OEMをわずか100個から提案

週刊粧業 2016年1月18日号 10ページ

カンタンに言うと

セントラル・コーポレーション、「活性型FGF」配合の化粧品OEMをわずか100個から提案
 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして、独立を目指す起業家を支援し続けて今年で37年目を迎える。

 2011年にはこうした取り組みが評価され、日本文化振興会から社会文化功労賞が授与された。同社では小ロット製造による化粧品OEMと並行し、創業から一貫してエイジングケア化粧品研究にも取り組んでいる。笹山博史社長に、今展示会の見どころやポイントについて話を伺った。

FGFの効果を発揮するには「活性型」「水溶性」が重要に

 ――今展示会の出展内容についてお聞かせください。

 笹山 化粧品開発展では、差別化された原料の「活性型FGF」を配合したこだわりの化粧品を、わずか100個からでもOEM製造できることを強くアピールしていく。

 ――「活性型FGF」の特長は何でしょう。

 笹山 FGF(線維芽細胞増殖因子)は、コラーゲンやエラスチンの合成を通して皮膚弾力に作用し、肌のたるみやシワなどの改善に効果を発揮することが期待される。

 しかし、不活性状態のFGFをいくら配合しても十分な効果は期待できない。また、活性が高くても水溶性でなければ、体内でレセプター(受容体)と結合して効果を発揮することもできない。

 こうした点を踏まえ、FGFの効果を最大限発揮するうえで重要なポイントとなるのが、「活性型」「水溶性」の2点だ。

 当社が持つ活性型FGFは、活性度を示すIU値が「4~5×10の6乗IU/mg」で、一般的なIU値(4~5×10の5乗)と比べて桁違いの活性度を誇る。(図1)

 さらに、肌に塗布した際に起こる表皮酸性皮脂膜による成分分解を防ぐため、100nmサイズのリポソームカプセルでFGFを保護する。この際、活性度を落とさないように15℃の低温でリポソーム加工することで、生きたままの成分を肌に届けることができる。(図2)

 展示ブースでは、「細胞増殖」を目的としたエイジングケア化粧品で必要とされるポイントを訴求し、FGFを中心とした「活性型」「水溶性」成長因子を配合した原液美容液など、独自性の高いOEM提案を行っていく。

 ――数ある成長因子の中でも、貴社がFGFに注目される理由とは。

 笹山 化粧品業界では近年、成長因子の中でFGFよりも特にノーベル賞の受賞成分であるEGFがフォーカスされているように感じている。このため、化粧品にEGFさえ配合していれば、真のエイジングケアを実現できると思い込む人も少なからず見受けられる。

 EGFは表皮の細胞成長を促し、ターンオーバーを正常化するという意味においては効果を期待できるが、あくまでも成長因子の一種に過ぎず、それだけでエイジングケアを実現するのは難しい。

 これは、整備されていない畑に種を蒔いても十分な収穫が期待できないのと同様で、表皮層のケアを行う前に肌の基盤とも言える真皮層の整備を行う必要があることを今展示会で訴求していく。

 真皮層の細胞成長を考えるならば、線維芽細胞増殖因子のFGFが有効であり、「活性型FGF」という新たな切り口を持つ製品が競合他社との差別化を図るうえで重要なポイントになるだろう。

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