グラセル、自社専用ライン増設し納期対応力アップ

週刊粧業 2016年3月28日号 8ページ

カンタンに言うと

グラセル、自社専用ライン増設し納期対応力アップ
 グラセルは、新規金型への継続的な大型投資と、東名阪福の4拠点を軸にした営業活動の強化により、年間60~80社の新規取引先をコンスタントに増やし、業績を拡大している。2016年3月期売上高も2ケタ成長の見通しで、谷村敏昭社長は「インバウンドの影響もプラス材料だが、それ以上に輸出を目的とした製品受注が大幅に伸びている」と総括した。

 新規金型の開発では約3年前より、豊富なラインナップが揃うスキンケアに比べて手薄だったメークアップ、ヘアケア、インバス関連の開発に力を注いでおり、「総合的な化粧品容器会社」としての基盤を強固にし、厚みのある営業提案につなげている。

 その営業提案力のさらなる強化に向け、「優秀な人材の確保と教育」を掲げて増員しており、昨年12月には名古屋営業所を約1.5倍の広さに、今年3月には福岡営業所を約2倍の広さに拡張して社内環境を整備した。東京支店も近々、業務効率の向上を目的に改修・拡大し、約40名体制で顧客のフォロー活動を手厚くする。

 谷村社長は「金型と人材への継続的な投資」という既定路線は維持したまま、「来期は顧客対応力の向上・強化に向けた投資も計画している」ことを明かした。

 容器業界全体が、インバウンドの影響もあり、昨年から容器の需要量が増え続け、業界全体で供給対応に追われる状況が続いているからだ。

 今後も需要が増え続ければ、谷村社長は「納期通りに供給するためには、容器の製造・加工業者との協働が不可欠となる。協力工場に対して当社が製造機械を購入・提供し、当社専用ラインを増設して対応していく」と述べ、必要と判断すれば、外部への投資も積極的に行う考えを示した。

 既に多品種・小ロットに対応可能なインジェクションブロー成形機をはじめ複数の機械を発注済みだという。
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