ホルス、「発酵熟成プラセンタ」と「サミー」で機能性表示取得へ

週刊粧業 2016年4月18日号 24ページ

カンタンに言うと

ホルス、「発酵熟成プラセンタ」と「サミー」で機能性表示取得へ
 化粧品・医薬部外品や健康食品原料を製造するホルスは、「ホルス 発酵熟成プラセンタ」と「同 SAMe(サミー)」(原材料名=酵母〈S―アデノシルメチオニン含有〉)について機能性表示食品の申請準備を進めている。

 発酵熟成プラセンタは、プラセンタエキスを世界で初めて酵母菌と黒糖で発酵・熟成させることで、有効性をさらに高めることに成功した。

 従来の豚由来プラセンタエキスと比較し、抗酸化の指標とされるORAC値が約5倍に高まることなどが明らかになっている。現在、医薬部外品の申請も最終段階に入っている。

 一方のサミーは、欧米では関節症やうつ病の治療薬などとして人気で、同社が初の純国産として販売中だ。軟骨組織を構成するプロテオグリカンの合成を促進するなどの特徴をもち、さらに分子量が400程度と小さいため、関節内に入りやすい利点もある。

 膝などの関節症対策にアプローチする次世代型の原料といえ、高齢化が進む日本でも今後市場が大きく拡大していくことが予想されている。既に錠剤などのサプリメントとして販売されるケースも増えている。

 いずれも機能性表示食品としての届出に向けて準備を加速させており、受理されれば活用事例がさらに増えそうだ。

 また、サミーについては三井幸雄社長らが中心となり、一般社団法人「日本サミー協会」を立ち上げた。今後、啓蒙活動も強化していく方針だ。

 このほかにも、北海道産鮭鼻軟骨由来の「プロテオグリカン」がイチオシ原料に挙げられる。

 漁獲当日に抽出することで変質を抑え、純度が高いのが独自の特徴だ。海外を含めて問い合わせが増加しており、美容効果に加え、膝関節症などにも有効な原料として採用が拡大しそうだ。

 一方、化粧品分野でも新たな話題が少なくない。

 新たにフリーズドライ技術を確立したことで、細胞増殖因子の「EGF・FGF・KGF」などの高濃度の液体を粉末化し、防腐剤を使用せずに長期保存することなどが可能になった。

 また、目元ケアの「Kコンプレックス」や、抗糖化作用が特徴で国内初の医薬部外品認証を取得した「イワベンケイ根エキス」など、独自の植物由来原料も数多く揃う。
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