マンダム、社員の知恵を活かし経営革新へ

粧業日報 2016年7月13日号 1ページ

カンタンに言うと

マンダム、社員の知恵を活かし経営革新へ
約40年前の経営危機以降、
「全員参画経営」を推進

 マンダムは、1978年に代理店流通から直販に切り替えたことで経営が悪化した。この危機を、社員全員の知恵や気力を集める「全員参画経営」を推進することで一気に打開した歴史をもつ。

 その代表的な制度の1つが、社員が所定の用紙に自由に提案を書き込む「情報カードシステム」だ。年間約5万枚が提出され、男性化粧品ブランド「ルシード」誕生のきっかけにもなった。

 2014年からは紙からWebでの運用に変更し、情報伝達のスピードを加速させるなど進化を遂げている。経営企画部 経営企画課の西山史晃主事に話を伺った。

 ――「全員参画経営」が生まれた経緯は。

 西山 オイルショックの余波による価格破壊から一線を画すため、1978年にこれまでの代理店を介した流通スタイルから直販に移行した。

 しかし、営業社員を大量に採用し全国に配置したことでコストが膨らみ、失敗に終わってしまった。2年後の1980年に再び代理店流通に戻すことになった。

 当時の経営陣は退き、新たに30~40代を中心とする新体制が誕生した。経営陣の平均年齢は一気に17歳も若返った。

 一方で経験不足は否めず、社員一人ひとりの知恵を借りながら会社を運営していく必要があった。これが「全員参画」の端緒で、現在まで社内文化として継承されてきた。

あと73%

粧業日報の有料プラン(制限なし)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > マンダム、社員の知恵を活かし経営革新へ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop