椿化工、佐賀新工場の竣工式を実施

粧業日報 2016年8月9日号 4ページ

カンタンに言うと

椿化工、佐賀新工場の竣工式を実施
 化粧品・トイレタリーの容器を製造・開発する椿化工(本社=埼玉)は6月29日、佐賀県吉野ヶ里町に建設した九州佐賀工場の竣工式を行った。竣工式には企業誘致した吉野ヶ里町の岩崎和憲副町長や建設会社、取引会社などから205人が出席した。

 藤村太郎社長は、「埼玉工場ができて約16年が経過した。つまり化粧品の容器屋を始めて16年、当社は確実に発展を遂げている。社業の発展にともない、埼玉工場が手狭になり、お取引先へはご迷惑をかけていた。ここ最近の人材不足、天災によるリスク分散を考え、2016年1月に思い切って佐賀工場の建設に着手した」と、出席者の前で工場建設の経緯を説明。無事故で工場の完成に至ったことに対して感謝の念を述べた。

 佐賀工場は「女性に優しく」を基本理念とし、従業員が迅速・的確に生産業務を進められ、顧客企業との打ち合わせも効率良く行えるような環境を整えたという。加飾から製造まですべて現在の埼玉工場と同様の設備を揃え、生産規模を1.5倍に拡大して対応力の強化を図った。

 藤村社長は、「当社は容器屋で、縁の下の力持ちだ。よって、表の世界には出てはいけない。従業員第一主義はお客様志向に他ならず、従業員のことを第一に考え、彼らが誇りを持ち、張り切って仕事に打ち込めるような社内環境を整備すれば士気は大いに高まり、お客様にもたらす利益も大きくなる」と持論を述べ、出席者に継続的な社業の発展を誓った。

 また、来賓の祝辞では吉野ヶ里町の岩崎副町長が「吉野ヶ里町では、安定した雇用の確保を課題としており、企業の誘致に努めていた。今回、中国、アジアを視野に入れた西日本の生産拠点として当町に着目され、2015年12月に締結の調印式を行った決断の速さに感謝している。進出を機に、吉野ヶ里町、ひいては佐賀の活性化に貢献していただけるものと期待している」と藤村社長を激励した。

 佐賀工場は埼玉新工場に次ぐ第二工場で、敷地面積3100坪、建物は2階建てで延床面積は約5600㎡。埼玉工場より作業環境を向上し、化粧品GMPに対応させるほか、「自然にやさしい工場づくり」を目指し、太陽光パネルやLED照明などを設置する方針だ。
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