ビタミンC60バイオリサーチ、フラーレン新原料が予想以上の反響に

週刊粧業 2016年8月8日号 6ページ

カンタンに言うと

ビタミンC60バイオリサーチ、フラーレン新原料が予想以上の反響に


メークとケア両立するフラーレン
「アンチポリューション」に期待

 もう一方の「ヴェールフラーレン」は、フラーレンを多孔質のシリカに含浸させたパウダー状の原料で、主にメークアップアイテムに提案している。シリカの粒径は4μmと一般的なシリカと同じ大きさで感触も良好だという。フラーレンの抗酸化能を活かした皮脂の酸化抑制や毛穴開きの軽減が期待できるとしている。

 さらにVFは、最近注目されている抗大気汚染(アンチポリューション)対策の提案にも有効という。大気汚染物質に肌がさらされると活性酸素を発生させ、シミやシワを引き起こす要因となる。フラーレンはこの活性酸素の発生を抑える機能を持つことから、メークとケアを両立させる商品への採用を積極化している。

 「アンチポリューションは最近注目が高まっており、VFを使用することで新しい価値、コンセプト提案が可能になる。既存のフラーレン原料とともに、2つの新製品も様々なご依頼があり、一つひとつ対応できるよう今後も知見を集めて付加価値にしていく」(林社長)

 同社では、現在4種類あるフラーレンをマッピング分けし、一目で特性を理解し、顧客がスムーズに製品化できるようにしている。

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