フェイスラボ、産学連携で研究開発力を強化

週刊粧業 2016年8月29日号 10ページ

フェイスラボ、産学連携で研究開発力を強化
朝比奈社長「常に価値を提供し続けられる企業に」

 フェイスラボ(本社=静岡県袋井市、朝比奈謙太社長)では、インバウンドの影響で取引先にヒット商品が相次ぎ、新規先開拓や海外輸出が順調に進展したことから、2015年9月期の業績が増収増益で着地した。今期も前期を上回る形で好調に推移している。

 「近年、薬用美白成分『トラネキサム酸』を配合した高価格帯スキンケアの引き合いが増えている。また、誠意ある対応で取引先との信頼関係を地道に築いてきた成果として、紹介による新規先との取引が増え、このことが成長の原動力となっている」(朝比奈社長)

 同社では、「品質」「納期」「コスト」の3要素を高いレベルで維持し、「健食もできる化粧品OEM」という他社にはない強みを発揮する中で、業績を成長軌道に乗せているが、さらなる成長に向けては、「常に価値を提供し続けられる企業になっていかねばならない」(朝比奈社長)という。

 そのため、今後については、「品質」「納期」「コスト」でのレベルアップを図りつつ、技術力の強化を図っていく方針だ。

 現在、静岡県立大学と首都大学東京との間で、それぞれ違うテーマで共同研究を進めているが、1年毎に目標を設定して取り組むことで、「機能性のある化粧品や、美白効果+αを訴求できる医薬部外品を早期に開発していきたい」(朝比奈社長)と語る。

 また、順調に業績が推移する中、生産体制の増強が喫緊の課題となっていたが、グループ会社の「創美健研究所」が6月に竣工した倉庫兼製造ラインに健食の生産設備を移し、その空きスペースに化粧品の製造ラインを追加したことにより、当面の受注増にも十分対応できる体制を整えた。

 今回の生産体制変更により生産品目が集約化され、製造現場においては、より効率的で柔軟な運用が可能になったという。

 取引先の中国進出を後押しすべく3年前にスタートした「ECプラットフォーム事業」では、自社に運営全般のノウハウを蓄積すべく、年内に現地法人を立ち上げる予定だ。

 当面は有力ECモールでの展開を軌道に乗せることに集中し、ゆくゆくは輸出入事業や卸事業、OEM事業の展開も視野に入れている。

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