ポイントピュール、周到な仕込みで見所豊富、創業からの蓄積を引き放つ本展

週刊粧業 2017年1月23日号 10ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、周到な仕込みで見所豊富、創業からの蓄積を引き放つ本展
 沖縄県の離島という地盤を活かして近年に企業力を蓄えてきたポイントピュールは、充実してきた国内取引に加え、長期的な準備に開花が始まった海外展開に向けて2016年に工場を大幅拡張したのに続き、本展示会では実際に送り出す「モノ」に触れてもらうことで来場者へ売上増大の機会提供を行う。

 一つは、数カ年にわたって富山県立大学・東京海洋大学と共同研究に取り組んできた久米島に自生する海草「アマモ」に由来する海洋性乳酸菌を用いた「長命草発酵エキス」に高度な美白効果があるとわかり、2016年12月に大道敦社長は、本紙へ既にINCIを取得して本開発展の目玉に据えることを明らかにしていた。

 来場者へ「良い話ができる」と、大道社長は快活な笑顔で開発展を心待ちにしている様子だった。

 また、こうした独自の原料を手にして顧客に貢献する準備が整った一方、本展では機械設備でも独自の1台を実用化にこぎ着けて新たな需要の掘り起こしにかかる。

 美容成分を超高配合した固形石けんの製造受託を始める。開発に約2年間を費やして「世界に一つの」(大道社長)製造機を調達したことから、一般的な水準の下を行く在庫負担軽減ロットで高付加価値な石けんを提案していく。

 大道社長は、この石けん製造は前出の美白成分を押さえて本展のイチオシ目玉だと期待感を高めている。それだけ、下準備には時間とコストに精力を注いだ念願の結実だったという。

 また、意外な一手を見せる部分では容器の特異性を前面に掲げた製品提案も行う。

 泡フォームを吐出する先端部分にシリコンブラシを配した機能で手を介さずに小鼻などに洗浄料を塗布し、「掃除して汚れを分解したのち、洗い流す」(大道社長)といった簡便性を、汚れ落ちの良い中身とともに提案する。

 すでに、新規性のアイテムに意欲が旺盛なDrugSが具体的な売価提示をする本気ぶりで引合いを示しているという。

 これを受け、繊細に対応したい大道社長は「酵素系の中身が容器の特性を引き出せそう」だとテンポ良く進めている様子がわかる。

 さらに、ローカルハラル対応アイテム(シャンプー・コンディショナー・ボディソープ)の展示でブース来訪者の国際化に対応する。

 コンセプトはインバウンド向けのホテルアメニティで、現在はパウチセットをホテルや旅行会社に提案して好感触を得ているという。

 今後はボトルタイプにも対応し、OEMなどオリジナルアイテムも視野に入れている。
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