ホシケミカルズ、日本初の化粧品保税工場の実現めざす

週刊粧業 2017年2月27日号 12ページ

カンタンに言うと

ホシケミカルズ、日本初の化粧品保税工場の実現めざす
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズは、今夏を目途に沖縄充填工場の保税化を進めており、認可されれば日本初の化粧品保税工場となる。

 川島勝郎社長に、その狙いや今後の海外展開などを聞いた。

 ――改めて貴社の強みをお聞かせください。

 川島 1975年に原料商社から事業をスタートした当社では、1988年に化粧品OEMを開始し、1996年にはインドネシアに合弁会社を設立して容器生産も手がけている。

 このように、化粧品製造の全てを網羅する「総合商社」として、化粧品づくりを総合的に支援できることが我々の大きな強みといえる。

 ――今年はどのような取り組みを強化していきますか。

 川島 近年の国内化粧品市場は内需が減少し、越境ECなどによる輸出が増加傾向にある。

 化粧品OEM各社においては海外に向けた輸出強化を図らざるを得ない状況にあり、こうした中で当社としては沖縄ヤマト運輸と連携し、那覇空港に隣接する「沖縄グローバルロジスティックスセンター」内に充填工場を展開している。

 この充填工場に関しては、今年の春~夏を目途に化粧品工場で日本初となる「保税工場」の実現に向け、承認申請を進めている。

 充填工場の保税化が実現すれば、韓国や台湾などデザイン性に優れた海外容器を輸入する際、従来まで発生していた通関手続きと関税負担が軽減される。

 当社にとっても、インドネシアの容器工場から調達がしやすくなり、保税状態のまま海外容器に中身を充填できることから国内だけでなく、海外企業からのOEM受注にも広がりが期待できる。

 海外展開については、中国や東南アジアといった地域だけでなく、ヨーロッパの動向も注視しており、最近では現地企業との取り組みが着実に成果へと結びついてきている。
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