東洋ビューティ、成長投資が早期結実、若手社員の育成強化へ

週刊粧業 2017年2月27日号 8ページ

カンタンに言うと

東洋ビューティ、成長投資が早期結実、若手社員の育成強化へ
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、5カ年計画の2期目となる76期(2017年4月期)も好調に推移し、売上高は200億円を突破する見通しだ。

 瀧見良平社長は「計画も予想以上に早く進んでいる。『次の一手』も早期に取り組む必要がある」と語る。

 ――前5カ年から業績好調が続いています。

 瀧見 前5カ年は、「100年繁栄し続ける企業を目指す」ための土台づくりとして、長期的な成長への投資を進めてきた。

 そのため、工場新設など特殊な投資を行わず、各部門で生産効率・作業効率を上げることに集中的に取り組んできた期間だった。

 そういった意味では、業績の伸びは社員の成長率であると言い換えても間違いではない。

 その長期目標に向けた投資は、2010年の東京支店の拡張移転にはじまり、本社移転、イノベーションセンター新設、栃木・宇都宮の工場・研究所の環境整備など社員の労働環境の向上・改善を目的に進めてきた。

 これほど早期での業績への反映は、私たち経営陣も想定していなかったことだ。

 今年4月に宇都宮工場敷地内に倉庫を新設し、5月に三重・上野工場に新たな空調を導入すれば、一通り全部門の環境整備・改善を終える。

 ――計画の早期進行で構想する「次の一手」とは。

 瀧見 さらなる飛躍には、今まで取り組んでこなかった新しいことにチャレンジしていく必要がある。そのためには、30~40代の若手社員の力が必要になる。

 来期からは若手社員を責任あるポジションにつけ、様々なことに挑戦してもらい、次の5カ年でその経験を活かしてもらいたい。

 また、生産効率を高めてはいるものの、年間の生産数量が年々増加している状況にあり、工場には多少無理をさせているかもしれない。

 そうした工場の状況を察して、最近は本社やイノベーションセンターから自ら志願し工場へ応援に行く社員らが増えている。今年も1~2月の多忙期に応援にいく姿が見られた。

 工場での仕事を経験し、その大変さを知ることは、研究開発や営業といった本業に生きてくるはずだ。これは決して悪い傾向ではないが、長く続けば社員が疲弊してしまう。

 その前に「生産力の向上=新キャパ確保」を実現しなければならないと強く感じている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 東洋ビューティ、成長投資が早期結実、若手社員の育成強化へ

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop