ウテナ・岩倉具房社長、自ら変革し成長し続ける企業に

粧業日報 2017年3月28日号 1ページ

カンタンに言うと

ウテナ・岩倉具房社長、自ら変革し成長し続ける企業に


商品を通じてDNAの醸成図る

 ――10年後の創業100周年に向けて成長するために、今後のモノづくりで大切なことは何ですか。

 岩倉 少子高齢化、女性の社会進出、顧客ニーズの多様化、SNSの発展、グローバル化などめまぐるしく社会変化が起きている昨今、企業もそれに対応できなければ生き残ることはできない。

 老舗企業だからといって安心しきって胡坐をかいていたらあっという間に置いていかれてしまう。急激な社会変化を敏感に捉え、自ら変革していくことが非常に重要だ。

 その中で、国内外問わずお客様の「本質的な欲求」を探り、それにワクワク感を与えるような面白さや新しさをいかに付加していくかが現在の化粧品開発には求められている。

 それだけでなく、商品の背景といったストーリー性、特に「社会貢献」が必要になってくると考えている。

 例えば当社では「オイルinスキンケア」を掲げる「ルミーチェ」で使用しているアルガンオイルはフェアトレード原料を採用したり、無添加ヘアオイルの「ゆず油」では、高知県北川村と原料から協同開発し、自治体のPRにつながるキャンペーンも展開した。原産地や生産者に寄り添い、お客様と生産者をつなげる活動も今後は取り組んでいきたい。

 ――90周年にあたり何か販促は行っていますか。

 岩倉 「咲かせよう、まだないキレイを。プレゼントキャンペーン」と題して、「ウテナに叶えてほしいまだないキレイ」について意見を募り、今後の商品化に向けて社内で検討していく。

 ――今後の方針について教えてください。

 岩倉 今までの商品はブランド単体でヒットが続いていた。そうではなく、今後は「ウテナの商品なら間違いない」と感じていただけるよう企業イメージをつくりあげていく。今後3カ年計画で企業ブランディングを強化し、特に若年層へ認知を拡大する。

 タグラインの「咲かせよう、まだないキレイを。」を具現化する商品づくりを意識して行い一つひとつの商品を通じ企業のDNAを醸成したい。
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