化粧品3大チャネルにおけるブランド開発&マーケティング戦略②

粧業日報 2017年5月16日号 2ページ

カンタンに言うと

化粧品3大チャネルにおけるブランド開発&マーケティング戦略②
ソフィアリンクス
三原誠史代表インタビュー
    
 前回、化粧品3大チャネルといわれる「百貨店」「通販」「ドラッグストア」で展開するブランドのユーザーを対象に実施した調査(n=3000名、20~60代女性)に基づき、チャネル別ユーザー像と化粧品3大チャネルの販売動向について紹介した。

 今回は、主要チャネル以外に販路を広げ、オムニチャネル対応で成功しているブランドのコミュニケーション戦略について、ソフィアリンクスの三原誠史代表に解説してもらった。

商品力・マーケティング等あらゆる
要素に強み持つ「SK‐Ⅱ」に注目

 ――オムニチャネルへの対応で理想的なブランドをお聞かせください。

 三原 今回の調査では、「今後使いたいブランド」として59ブランドを提示し、チャネル別のブランド使用意向も尋ねた。

 その結果、百貨店・通販・ドラッグストアの3大チャネルでいずれも「SK‐Ⅱ」がトップで、多チャネルから憧れのブランドとしての地位を築いており、まさにオムニチャネル対応できている理想的なブランドといえる。

 「SK‐Ⅱ」は周知の通り、百貨店を主要販売チャネルとするラグジュアリー化粧品ブランドで、1980年に「フェイシャル トリートメント エッセンス」を発売し、現在に至るまで多くの女性に支持されてきた。

 ブランドの歴史は古く、元々は1950年代にマックスファクターが「Secret Key」を発売し、1970年代に開発されたキー成分の「ピテラ」を新たに加えて「SK‐Ⅱ」として発売された。

 現在では、SK‐Ⅱの科学者たちが研究を重ねて「ピテラ」をより進化させ、「超濃縮ピテラ」を配合した「LXPシリーズ」と「マスターピースシリーズ」のプレステージラインを展開している。

 ドラッグストアチャネルに対応できる価格帯の商品もあれば、「マスターピースシリーズ」の化粧水(マスターピースエッセンス、150mL・4万5000円)のように、百貨店コスメユーザーのブランドスイッチを喚起する商品も配置されており、こうしたことも使用意向が高い要因の1つとなっている。

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