化粧品3大チャネルにおけるブランド開発&マーケティング戦略①

週刊粧業 2017年4月24日号 6ページ

カンタンに言うと

化粧品3大チャネルにおけるブランド開発&マーケティング戦略①
ソフィアリンクス
三原誠史代表インタビュー

 一般的に化粧品は、チャネルによってユーザー像が大きく異なるといわれる。ユーザー像を把握するためには、まずチャネルごとの特徴を分析していくことが必要になる。

 そこで、今回は化粧品の3大チャネルといわれる「百貨店」「通販」「ドラッグストア」で展開するブランドのユーザーを対象に実施した調査結果(n=3000、20~60代女性)をもとに、ソフィアリンクスの三原誠史代表に各チャネルのユーザー像と最新トレンドを分析してもらった。

百貨店は「効果」、通販は「安全性」、
ドラッグは「価格」重視の傾向に

 ――昨年の化粧品市場の動向を振り返ると。

 三原 高年齢層の「シミ・シワ・たるみ」といった肌コンプレックスに対するケアを行うコスメとしてエイジングケアカテゴリーが存在し、ここに幾多の化粧品ブランドがひしめく状況にある。

 近年、このカテゴリーの中で商品の高機能化が加速し、「免疫・糖化・幹細胞・ストレス」といった着眼点から開発された「サイエンスコスメ」が新たなサブカテゴリーを形成している。

 エイジングケアカテゴリーでは、医薬部外品でこれまで「美白」「肌荒れ」に関する効果しか認められていなかったが、昨年新たにポーラが「抗シワ」成分の医薬部外品製造販売承認を業界で初めて取得し、カテゴリーイノベーションの端緒となった。

 また、昨年はコーセーがコスメデコルテからiPS細胞に着目した「iP.Shot」を発売し、外資系メーカーではエスティローダーが米国での研究成果をもとに、遺伝子を活性化させるNrf2(ナーフ・ツー)というタンパク質に着眼した化粧品を投入するなど、「サイエンスコスメ」分野のブランドの存在感が一段と増した年となった。

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