日本光研工業、黒色度の高い合成マイカ粉体を提案

週刊粧業 2017年5月29日号 21ページ

カンタンに言うと

日本光研工業、黒色度の高い合成マイカ粉体を提案
 パール顔料のパイオニアとして知られる日本光研工業は、CITE Japan 2017で6コマのブースを出展する。

 ブースはコーポレートカラーである紺色と、白色の2色使いですっきりした印象とし、統一感を持たせるために展示パネルのデザインを揃え、結晶をモチーフした会社のシンボルマークを大きく打ち出す。 

 「ブースでは各国の規制以上の最高水準の安全性と、高品質を備えた粉体原料を展示する。今回の目玉の1つが黒色度の高い合成マイカ粉体『NK―Black』である。合成物を基剤に使っているので安全性が極めて高い。複合体のため感触がよく、分散性もよいため、化粧品の基剤として非常に使いやすい。黒酸化鉄に近いレベルの黒さが出せる。コスト面でも競争力があり、いくつかの企業にご紹介したところ、大きな手応えを感じた」(中屋敷朋輔営業部部長)

 合成マイカ体質粉体「NK―G」シリーズも新たに紹介する。特別な処理をすることで外原基のフッソ溶出量20 ppm以下を保証する。重金属8項目も高いレベルで保証しており、高い安全性を担保している。

 安全性と高品質を備えたパール顔料も提案する。合成マイカパール顔料「ツインクルパール」シリーズはラインナップを拡充し、全28品のフルラインナップとし、天然マイカパール原料「ファンタスパール」は高光沢、高彩度が特徴で、コストパフォーマンスにも優れている。

 同社が日本総代理店を担う米国グラントインダストリーズ社の原料も展示する。

 「新製品『Granresin(グランレジン)』は柔らかさが際立つ被膜剤であり、肌にのせてもつっぱり感がなく、密着性が高いので日やけ止めやBBクリーム、口紅、マスカラなどに適している。展示会に合わせてグラント社の研究責任者が来日し、対応にあたるとともに、6月1日には技術発表会でグランレジンの特徴を解説する。ブースでは溶媒で割って使いやすくしたものもいくつか用意する」(原島香織営業部課長)

 グラント社の製品ではこのほか、柔らかで高級感のある仕上がりのシリコーンエラストマーゲルシリーズや、分散性、弾力性に優れた感触改良剤としてシリコーンパウダーシリーズも提案する。

 「当社は粉体メーカーのイメージが強いので、今回はグラント社のコーナーも存在感を出し、技術発表会で広く認知してもらう。技術発表会に出るのは今回が初めて。ブースも前回より大きくして専門デザイナーに依頼するなど、いくつもチャレンジを盛り込んだ」(中屋敷氏)

 海外からの来場者への対応として、英語や中国語が話せるスタッフがブースに立ち、英語版の資料も用意する。また、パール顔料の色見本帳を一新し、タブレットも配備して詳細な情報を引き出して説明ができるようにするなど、新たな取り組みが目白押しだ。
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