ライオン、就寝中に歯を強くするフッ素ケアジェル

週刊粧業 2017年7月3日号 14ページ

カンタンに言うと

ライオン、就寝中に歯を強くするフッ素ケアジェル
 ライオンは7月26日、おやすみ前に、独自処方のジェルで歯をくまなくコーティングすることでフッ素が翌朝までとどまり、就寝中に歯を強くしてムシ歯を防ぐフッ素ケアジェル「クリニカアドバンテージ コートジェル」のフッ素濃度を従来比約1.5倍の1450ppmに引き上げて改良発売する。

 ムシ歯予防に有効な成分であるフッ素には、ムシ歯の発生・進行を防ぐ作用のほか、歯の表面に穴があいた状態の一歩手前である「初期ムシ歯」を健康な状態に戻す再石灰化作用を促進できることがわかっている。

 一方、「予防歯科」先進国のスウェーデンをはじめとする諸外国では、ハミガキなどに配合するフッ素濃度は国際基準(ISO)を採用しており、上限濃度は1500ppmとなっている。

 こうした中、日本でも2017年3月に、国際基準と同様にフッ素が1500ppmを上限として配合されたハミガキの発売が厚労省より認められた。

 そこで今回、ライオンでは、「予防歯科」を一歩前に進める「クリニカ」ブランドからおやすみ前の使用を進める「クリニカアドバンテージ コートジェル」の有効成分であるフッ素の濃度を1450ppmに引き上げて改良発売するに至った。

 改良発売される「クリニカアドバンテージ コートジェル」は、口の中でフッ素を長く滞留させる高粘性タイプのジェル(独自処方)が歯の表面をくまなくコーティングし、エナメル質の修復(再石灰化)を促進。歯を強くし、ムシ歯の発生と進行を防ぐ。

 また、低発泡・研磨剤無配合のため、「すすぎ1回」で済むことから、フッ素をより多く歯に残すことができるという。
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