シーラン、媚びない姿勢に共感で業績拡大

訪販ジャーナル 2017年7月31日号 1ページ

カンタンに言うと

シーラン、媚びない姿勢に共感で業績拡大


成人アトピーに悩み抜いた
自身の悩み解決へ化粧品を模索

 ――メディアの報道で、ご自身の肌コンプレックスが現在のビジネスに生きていると拝見しました。

 古内 16歳で縁あって渡米した私は向こうで高校と大学を卒業し、バージニア州の建設資材会社に勤めていた。高校生だった頃から化粧品中毒にかかり、高級品を塗っていないと精神が安定しない日々が続いていた。

 皮が毎日むけて脂が出てきて白ニキビとなり、それに不安を感じ、正解がわからない中でさらに化粧品を塗っていくことを続けていた。もちろん支払いができないため、親から拝借したカードに依存していた。

 一時帰国した時に皮膚科医を受診したところ、「貴女は成人アトピーです」と診断された。石けんやステロイドを使用してはいけないと言われた私は、以降も相変わらず高級化粧品を買って使い続けた。

 大学1年生の時、日本からやってきた女性を当地で案内するよう頼まれた。きれいなモデルさんだった。ショッピングモールに連れて行った時に、いつものように自分の化粧品を買い込む私の行動を見て、彼女から「それって異常じゃない? おかしい」と言われた。

 さらに、私が手にした化粧品の内容成分を見ては「皮がむけるのはこれを使っているから」とたたみかけられ、美しい大人の女性から言われた言葉に、大きなショックを受けた。モデルさんであるからには、美容の勉強を積んでいるだろうと想像でき、指摘は余計に説得力があった。

 周囲から「高校生なのにお金を使い過ぎ」「ナルシストだ」といった非難はあっても、化粧品をたっぷり使う行為を戒められたことは初めてだった。

 そうして高級乳液の使用をやめてみると、驚いたことに皮がむけなくなった。トラブルがピタリと止まった。ビックリした。この時に、初めて「私の行動はおかしかったのか」と疑問を抱いた。

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