ByThink、化粧品のモンドセレクション申請代行業を展開

週刊粧業 2017年9月4日号 13ページ

カンタンに言うと

ByThink、化粧品のモンドセレクション申請代行業を展開
 ByThinkは、2011年にECサイトのコンサルタント事業を立ち上げ、創業した。Webサイトのデザイン作成や広告代理業、システム構築など、顧客の要望に応える形でサービス提供の幅を広げている。その中でも、特に同社が伸ばしている事業が「モンドセレクション」の申請代行業だ。

 「モンドセレクション」はベルギーに本部を持ち、50年以上にわたる歴史を持つ、日本でも広く知られる賞だ。製品の品質や価値を、専門家が五感や、使用原料、衛生性、デザイン性、革新的要素、魅力など様々な面から総合的・客観的に評価している。化粧品や健康食品でも数多くの製品が取得しており、年間約3000品がエントリーされているという。

 同賞は、受賞すると販促の一環として製品で訴求することが可能で、ブランド力や購入率の向上に直結することから、日本での人気が高い。

 大手企業のように多額の広告費投入が難しい中小企業などが、他社との差別化や訴求力向上のために利用することも少なくない。受賞すると、実際に生活者の関心が高まり、取扱店舗も増加するなど、市場評価に大きな影響があるためだ。

 実際、Webサイトのトップに受賞のマークを掲載すると、購入率の向上やサイト内での滞在時間が増えるという調査結果もある。

 その一方で、申請作業が煩雑で手間がかかるという課題もある。

 申請するには、製品情報や魅力などを英語で記載した書類を揃えねばならず、資料でのアピール力に欠けると受賞できない場合もあるという。

 これに対し同社は、創業から展開しているWebサイトのコンサル事業によって、顧客の商品やサービスの強み・訴求ポイントを見つけ、発信していくノウハウがある。その経験から、これまでに500点近い製品を受賞に導いてきた。

 最近は、薬機法の兼ね合いで効果効能を謳えない化粧品において、特長づけのために受賞をねらう事例が増えており、同社でも化粧品や健康食品の分野での受賞に強みを持つ。

 万が一、条件に満たず、「モンドセレクション」受賞を逃した場合は返金対応も行っており、低リスクで依頼することができるのも同社の代行サービスのポイントだ。

 「日本のビジネスとの相性がいいため日本での認知度が拡大した。食品に対する賞のイメージが強いため、化粧品でも取得できることがあまり知られていない。売上向上効果が見込める賞なので、その付加価値の理解促進を図りたい」(池谷陽介モンドセレクション公認エージェント・アカウントマネージャー)

 同社では、ブランディング支援サービスの1つとして新たなる品質評価の賞となる「PAVONE AWARD」も取り扱っていく。
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