J-NET、前期も過去最高売上を更新

粧業日報 2017年9月13日号 1ページ

カンタンに言うと

J-NET、前期も過去最高売上を更新
 設立からの社歴が節目の10年目に達したJ-NETは、前々期に続いて2017年3月期も過去最高売上(1347億4000万円、対前年比4.1%増 信用調査ベース)を更新するなど、全国区をカバーする地域密着卸の集合体は規模の成長で停滞する気配が見えない。

 ただ一方で、2009年11月に都内のホテルで開催した発足披露会において、壇上の中野晴雄社長が明言した「上場へ持っていく」に具体性が帯びてこないのもまた事実であり、盤石といえそうな業績推移も手伝って、当初に掲げた目標の実現へ周囲の期待が高まっている。

 慎重策か、あるいは当初に描かなかった方向性へのシフトか――。執行役員 業務本部 本部長 町田光一氏に進捗と実態を聞いた。

前期は大手先の帳合変更で底上げ、
今期は横ばい推移で下期伸長期す

 町田本部長によると、前期に売上高を底上げした要因は巨艦小売りの「帳合替えが影響した」というもので、いわゆる「爆買い」のような特需に押し上げられた側面はなかったと説明している。

 増収を受け、同社は各支社へ利益分配に厚みを増したことから収支は減益となっている。

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