コーセー、皮膚のシミの構造を3Dで捉えることに成功

粧業日報 2017年9月28日号 3ページ

カンタンに言うと

コーセー、皮膚のシミの構造を3Dで捉えることに成功
シミ部位と健常部位における
メラノサイトの形状の違いを解明

 コーセーは、久留米大学 先端イメージング研究センター 太田啓介准教授との共同研究により、ヒト皮膚のシミ部位におけるメラノサイト(色素細胞)とケラチノサイト(表皮細胞)の立体的な位置関係を初めて捉えることに成功し、シミ部位と健常部位におけるメラノサイトの形状の違いを明らかにした。

 今回の知見は、今年7月の「皮膚かたち研究学会学術大会」(名古屋)で発表しており、12月に開催される「日本研究皮膚科学会第42回年次学術大会」(高知)でも発表する。

 同社ではシミ生成メカニズムの解明研究の中でも、メラノソームのケラチノサイトへの受け渡し過程に着目し研究を進めてきたが、従来の細胞での評価や2次元画像を用いた研究手法では縦横に伸長するメラノサイトの立体的な構造を捉えることが難しく、メラノソームの受け渡しのメカニズムを解明するには不十分だった。

 そこで、皮膚3次元再構築技術に着目し、ヒト皮膚から得た健常部位とシミ部位を立体的に可視化することで、その状態を確認することを可能にした。

 今後は、これまで蓄積してきた美白研究と電子顕微鏡観察技術を基盤に最新技術を駆使して、シミのメカニズム解明研究を続け、満足度の高い美白化粧品の開発・提供を進めていく。

 その第1弾として、来春には、今回の知見を活用した美白化粧品を発売する予定だ。

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