三葵コーポレーション、新工場・倉庫を稼働し生産性向上

週刊粧業 2017年10月23日号 42ページ

カンタンに言うと

三葵コーポレーション、新工場・倉庫を稼働し生産性向上
 化粧品容器メーカーの三葵コーポレーションは10月2日、増改築を進めてきた本社内の新工場(愛知・岡崎市)を完成させ、合わせて同市内に新設した倉庫(延床面積945㎡)の稼働を開始した。

 伊藤博行社長は、製造まわりの環境向上を機に「生産性向上につなげるとともに、メイド・イン・ジャパン品質の容器をグローバルに展開するための基盤づくりを進めていきたい」と意気込みを語った。来年香港で開催される「Cosmoprof Asia2018」への出展も予定している。

 新工場は、本社南側にあった倉庫を増改築し、2階に事務所機能を移設した。3階には自社開発容器を並べたショールーム(会議用/商談用)を新設。これまで事務所があった本社2階の一部には、機械設備を導入した。1階の製造スペースを2階にも拡げて生産力の増強を進めていく。

 新倉庫は、容器の需要が増えている状況を踏まえて約1年半前に購入した2680㎡の土地に建設し、物流機能に加え、在庫管理のための新システムも導入した。

 伊藤社長は「ここ数年は、主力のメークコンパクトに加え、ボトル容器の需要が増えてきていた。製品を保管・発送できる拠点が新たに必要だと感じた」と当時を振り返る。

 先行投資が結実した事例は、開発製品でも見られ始めている。

 メークコンパクトでは、創業50周年の記念プロジェクトとして開発したシリーズが大型受注の獲得につながったという。滑らかな曲線を取り入れたフォルムが特徴的なコンパクトで「個人的にとても気に入っていたシリーズの一つ」(伊藤社長)が近々、大きく日の目を浴びることになる。

 今後の成長戦略では、生産拠点を置くタイ、営業拠点の上海、台湾に次ぐ海外進出を見据え、本社・工場ではベトナム人の採用を進めている。既に10名が工場スタッフとして働いており、来年も新たに数名雇用する計画だ。併行して、東南アジア市場のマーケティングを進めていくという。
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