花王、2018年度グループ基本方針を説明

粧業日報 2017年12月5日号 1ページ

花王、2018年度グループ基本方針を説明


吉田専務、「変化の先を見定め、大きな変化に対応」

 まずはじめに吉田専務が登壇し、「変化の発現」「社会基盤からの変化」「変革期の課題」「2つのマーケティングチャレンジ」の4点について説明した。

 花王グループでは、「変化をどう乗り切って成長し続けられるか」ということを最も大きなテーマと考えている。

 昨年の販売店懇談会では、自分の好きな情報はより詳しく探せ、仲間もそこで集められるようになると、スモールマスが主流となり、そこでは深いロイヤリティが構築されること、情報源が分散するものの、強い共感が起きればマス化も起こりうるということを説明した。

 一例として、音楽業界でも様々なジャンルの音楽が増える中でスモールマス化が起こっており、かつて同じCDを聴いていた時代から、現在はヘッドフォンで自ら編集したものを聴いているといった状況になっている。

 他の業界でも同様なことが起こっており、こうした変化に対して、社会と同じ変化をするのか、独自の変化をするのか、どちらに進むべきかが問われている。本日は独自の変化をすれば局面が変わるかもしれないということを説明したい。

 最近、米国では「パックの先を追え」ということが強く言われ始めている。パックとはアイスホッケーのボールに相当する硬質ゴム製の円盤のことで、今ある変化を追うのではなく、パックがどの方向に動くのか先に見定めて、その先を追わなければ、変化の中では生き残れないということを手短に示した言葉だ。

 当社においても、R&D会議で社長の澤田が研究者との議論の中で、5年後、10年後はどうなっているのか尋ねるときがある。研究とは5年、10年先を見据えて行うものであり、それを見据えない限りは画期的な研究成果に到達できない。

 それは、マーケティングやモノづくりについても同様であり、目先のことばかりでなく、もっと先を見据え、1つ1つが将来への積み重ねになっているのか、将来の成長につながっているのか、しっかり考えていく必要がある。

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