化粧品メーカーのアウトバウンド戦略、日本は輸出超過国

週刊粧業 2018年1月1日号 31ページ

化粧品メーカーのアウトバウンド戦略、日本は輸出超過国
 昨年の化粧品業界はインバウンド需要に沸いた。百貨店の外国人観光客に化粧品は圧倒的な人気を誇り、その売上は衰えを知らない様相だ。来日時に日本の化粧品に魅了された旅行者は、帰国後も現地でリピート購入する可能性がある。

 そこで国産ブランドが次のステップとして取り組んでいるのがアウトバウンドである。

 日系ドラッグストアの海外出店を受け、国産ブランドが進出する機会が広まったことも大きい。近年はSNSによるクチコミ効果でワールドワイドな情報拡散が進み、ここからも予想外の商機が生まれている。

 こうして「メード・イン・ジャパン」の化粧品は、今日も海を渡る。

日本製に寄せられる信頼から
中華圏への化粧品輸出が盛んに

 横浜税関がとりまとめた統計によると、2017年上半期の化粧品の輸出実績は1751億5400万円(前年同期比33.6%増)で、4年連続過去最高を記録した。これにより、初めて輸出額が輸入額(1426億円)を上回ることになった。

 主な輸出先は香港が554億7300万円と全体の31.7%を占めてトップで、中国445億1200万円、韓国183億8200万円、台湾169億3900万円と続く。2015年から香港と中国への輸出額が急増しており、これは化粧品が免税対象になった時期と重なる。

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