日本コルマー、イノベーション創出のパートナーへ

週刊粧業 2018年1月22日号 4ページ

日本コルマー、イノベーション創出のパートナーへ


メーク中心に「差別化」を実現する
新製品25品目、容器事業も始動

 今回の開発コンセプトに掲げた「便利に使える化粧品」について、別所氏は「便利さ」の本質を追究していくと「『高機能』や『多機能』に行き着く」と説明し、会場にはメークアップ製品を中心に「簡単にキレイになれる高機能・多機能な化粧品」が並ぶ予定だ。

 「近年は国内だけでなく、中国でも販売できる製品の開発依頼が増えている。当社はグループの中国・蘇州コルマーにある研究所と連携し、現地のトレンドや法規制などの情報を得ながら製品開発を行っている。その海外対応力もアピールしていく」(別所氏)

 展示製品の主力に位置づけるファンデーションからは、リキッドタイプとパウダータイプのそれぞれの長所を両立させた乳化コンパクトファンデーションを中心に7品目を揃えた。

 近年、クッションファンデーションが、自然なツヤ感・透明感のある肌をつくるファンデーションとして多くの女性に支持され、ハイエンドブランドからプチプラコスメまで幅広く展開されている。

 そこで同社は、競合製品との差別化戦略を推進する新規性の高い乳化コンパクトファンデーションを開発。ポンプタイプやメッシュタイプといった特殊なコンパクトを採用し、それぞれに適した中身の開発を進めた。

 会場には、消費者モニター調査を行い、使用満足度で高い評価を得るまで改良を重ね、カバー力で高い使用満足度を得たソリッドファンデーションなども展示される。

 ポイントメークからは今回、お湯で簡単に落とせるのにカール力・キープ力に優れたマスカラや、一塗りでグラデーションリップをつくる二重芯リップ、容器会社と共同開発したパール入りアイライナーなどを展示する。

 スキンケアでは、「保湿力やエイジングケア効果を中心に評価データを取得し、高機能な製品が揃う」(別所氏)。その一つ、島根県・出雲の海潮(うしお)温泉水を使用して開発したというオールインワンジェルは、インバウンド&アウトバウンド対応の商品企画にも合いそうだ。

 さらに、2015年より事業化した容器ディスペンサー事業から、エアレス容器の展示も行う。

 様々な加飾バリエーションをアピールするとともに、中身も充填したものを揃え、即商品化したいという要望にも対応する。
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