プチ・たけの、化粧品を売るだけの店から脱却

週刊粧業 2018年3月12日号 7ページ

プチ・たけの、化粧品を売るだけの店から脱却
 化粧品の再販制度が撤廃され、ドラッグストアやスーパーなどでも制度品が取り扱われるようになると、化粧品は価格競争に巻き込まれ、定価販売している化粧品専門店からはお客が急激に遠ざかっていった。

 専門店を取材すると必ず共通の課題として浮き彫りになるのは、値引き販売店への有効な対抗策である。

 東京・府中の住宅街に店を構える「プチ・たけの」も、近隣をドラッグストアやスーパーに囲まれ、他店との差別化に苦心していた。

 こうした中で始めたのが「ソニックエステ」で、スタート時は集客手段のためのメニューだったが、いつの間にかお客と店の絆を深める欠かせない看板になり現在に至っている。

 釣井洋子店長に話を伺った。

お客の肌が綺麗になり効果確信集客
手段が店の看板として定着

 「最初は、エステも半信半疑だった。でも、綺麗になっていくお客様が増えたことが自信につながった」

 同店は、釣井店長の母親の代から始まった薬局だった。その一画に化粧品コーナーがあり、資生堂の美容部員だった釣井店長が、実家を手伝うために約25年前に店へ戻ってきたのを機に、化粧品の販売にもしっかりと取り組むようになった。

 しかし、時代はすでにドラッグストアが頭角を現し、化粧品を普通に販売するだけではお客が化粧品を買いに来なくなっていた。化粧品再販制度が撤廃された影響もあり、競合店が増え、ますます独自性の打ち出しが迫られていた。

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