2017年紙おむつ市場、少子高齢化の影響を色濃く反映

週刊粧業 2018年3月19日号 1ページ

2017年紙おむつ市場、少子高齢化の影響を色濃く反映
 近年の紙おむつ市場は、少子高齢化により明暗がくっきりと分かれている。出生人口の減少により縮小が続いていたベビー用紙おむつ市場は、2013~2015年頃まで海外転売需要により大幅な伸長が続いていたが、16年以降はその動きが沈静化しはじめ、17年も継続して縮小する見込みだ。

 ただ、パンツ・テープの構成比は本来のドメスティックな消費者需要に戻りつつあり、ニーズを正確に掴めるようになったともいえる。

 一方の大人用市場は、増えゆく「アクティブシニア」の需要が旺盛でうす型パンツやシニア軽失禁カテゴリーを中心に拡大傾向が続く。

 2025年には団塊世代が後期高齢者、団塊ジュニア世代が50代となり、65歳以上の高齢者人口は全体の3割に達するため、ますますシニア向け市場は成長が見込まれている。

ベビー用・10%減の1060億円
高付加価値・高単価化が必須に

 メーカーの調査によれば、2017年のベビー用紙おむつ市場(おしりふき含む)は、前年比10%減の約1060億円、そのうち、パンツタイプは約650億円(8%減)、テープタイプは約270億(16%減)を見込んでいる。

 国内のベビー用紙おむつ市場を混乱に陥れた外国人需要は、2016年頃より落ち着きはじめ、テープ・パンツ構成比が本来のドメスティックな消費者需要に戻り、現在テープ対パンツの構成比(SCIデータ)は3対7になっている。

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