天真堂のR&D戦略、独自性の高い原料・処方開発を推進

粧業日報 2018年4月18日号 5ページ

天真堂のR&D戦略、独自性の高い原料・処方開発を推進
 天真堂は2018年12月期、研究開発において「独占的な原料開発」「オリジナルプレミックス」「独自の吸収・浸透技術」を軸にした取り組みを推進している。

 同社のR&D戦略について、児玉和之社長に話を伺った。

 ――今期に推進する取り組みについて、具体的な概要をお聞かせください。

 児玉 独占的な原料開発では今期、パートナー企業の協力を得てこれまで国外産が使用されていた「赤ショウガ」を国内で生産し、化粧品原料として展開する。

 赤ショウガは、血行促進作用を持つシンゲロールを高濃度で含有し、育毛効果が期待できるほか、抗酸化作用があるのでスキンケア用途にも活用できるだろう。

 希望する企業に独占的に提供する予定で、既に商品化を進めている。

 オリジナルプレミックスでは複数の原料を組み合わせ、これまでにない全く新しい原料の開発と製法特許の取得に努めていく。

 独自の吸収・浸透技術では、水溶性の有効成分を肌へ急速に浸透させる経皮吸収システム「TEN-DDS」に次ぐ新たな処方開発が進んでおり、デオドラント効果を高める「TEN-DEO」と、ニキビケア効果を高める「TEN-ACNE」を独自開発し、いずれも今期中に正式発表する予定だ。

 ――今期はこのほかに、どのような取り組みを進めていきますか。

 児玉 研究開発に関しては医薬部外品だけでなく、機能性表示食品の申請届出やシステマティックレビュー(SR)を自社で内製化できる体制構築を目指し、来期を目途に機能性表示食品の自社ラボを新設する。

 研究開発に付随する形で、製造に関して従来までファブレスだった当社がM&Aを通じて自社工場を持ち、小ロット生産の対応でスピードとコストのパフォーマンスを向上していく。
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