日本コルマー、海外短期駐在制度で人材育成を早期化

粧業日報 2018年4月18日号 3ページ

日本コルマー、海外短期駐在制度で人材育成を早期化
 日本コルマーは、国内4研究所・研究員150名体制でスキンケアからメークアップ、ヘア&ボディケアなど化粧品のあらゆる製品の開発を行っている。

 研究所・研究員数は、国内化粧品・医薬部外品OEM/ODM業界で最大規模を誇る。

 研究開発本部の田中克昌取締役(写真左)と小池高広執行役員(写真右)に研究開発本部の昨今の取り組みについて話を聞いた。

 ――今期(2019年3月期)の研究開発の方向性をお聞かせください。

 田中 「ホワイトカラーの生産性向上」と「グローバル対応の人材育成」に向けて、一層取り組みを強化していく。

 ホワイトカラーの生産性向上は、グローバルに進出強化を図る顧客の増加にともない、書類作成などの業務が増え、業務改善を急務の課題として取り組んでいる。

 このほど新たに独自システムが完成し、今期より導入を進める。本業であるクリエイティブな研究開発に集中して取り組める環境整備を進める。

 ――グローバル人材の育成に向けては。

 小池 18年3月期より海外拠点の1つである中国で3カ月~1年の短期駐在制度を導入し、若手を中心とした研究員の早期育成を図っている。語学力向上に加え、技術指導による現地の品質向上も狙いとしている。

 中国では工場に研究所を併設して処方開発を進め、現地企業を顧客化してきたことが奏功し業績も堅調に推移している。

 今期より新たに第2工場が稼働することもあり、短期駐在を継続して取り組み中国事業の成長につなげていく。

 中国で推進する「処方のローカル化」は他の進出エリアでも必要だと感じている。米国、ベトナムなど他の海外拠点でも駐在制度を推進していく。

 田中 専門分野の語学力に関しては採用基準でも重視している。多くの業界・業種が人手不足に悩んでいると聞くが、この春も優秀な学生を研究員として迎えることができた。

 若手研究員の獲得・育成に向けては今後も注力して取り組んでいく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 日本コルマー、海外短期駐在制度で人材育成を早期化

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop