資生堂、紫外線による肌ダメージのUV製剤の防止効果を可視化

粧業日報 2018年6月12日号 5ページ

資生堂、紫外線による肌ダメージのUV製剤の防止効果を可視化
 資生堂は、東北工業大学との共同研究により、超高感度冷却CCD(Charge Coupled Device)カメラによる測定技術を応用することで、肌を傷つけることなく直接、紫外線による肌の酸化ダメージのサンスクリーンでの防止効果を可視化することに成功した。

 これにより、サンスクリーンの効果を視覚的に示すことができるようになった。今後、同技術をサンスクリーンをはじめとするスキンケア製品開発へ広く応用していく。

 人の肌はバイオフォトンと呼ばれる目には見えない極微弱な光を発し、この光は酸化ダメージによって増加することが知られているが、非常に弱い光のため可視化することは困難だった。

 そのため従来、肌の酸化ダメージの評価は、肌から採取した角層サンプルや培養細胞を用いて行ってきたが、共同研究では、超高感度冷却CCDカメラによる測定技術を応用することで、バイオフォトンの撮影や肌の酸化ダメージの高精度での可視化を試みた。

 サンスクリーンを使用した部分と使用していない部分に紫外線を照射し、肌の酸化ダメージを比較した結果、サンスクリーンを使用した部分では、明らかに紫外線による肌の酸化ダメージを防止できることを今回初めて可視化した。

 このようにサンスクリーンの効果を視覚的に示すことができるようになったことで、「サンスクリーンを使用することの重要性、塗り直すことの必要性などをユーザーにわかりやすく伝達できるようになった」(同社)という。

 同研究成果は、2018年5月に米国オーランドで開催された国際研究皮膚科学会「International Investigative Dermatology 2018」にて発表した。
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