ホシケミカルズ、ご当地原料「サクラン」が好調

C&T 2018年6月15日号 42ページ

ホシケミカルズ、ご当地原料「サクラン」が好調

 「肌に対する保湿効果」の試験では、被験者3名の前腕部に水で希釈した各サンプル(フォリテクト0.025%〈5%配合〉・フォリテクト0.05%〈10%配合〉・ヒアルロン酸Na0.05%)を塗り広げ、塗布5分後の角質水分量をコルネオメーターで測定した。その結果、「フォリテクト」はヒアルロン酸Naの約2.5倍の高い保湿効果が確認された(図2)。

 「洗い上がりの保湿効果」の試験では、アミノ酸系ポンプ式洗顔料2種(フォリテクト5%配合・コントロール)を作製し、被験者4名の手の甲を洗顔料1プッシュ分の泡で20秒間洗い、ぬるま湯で10秒洗い流して軽く拭いた後、手の甲の角質水分量をコルネオメーターで測定した。

 その結果、「フォリテクト」を配合することで洗顔後の乾燥が有意に抑制され、官能評価においても「洗浄後の肌がなめらかになり、しっとり感が増した」との回答が寄せられたという。

 「『フォリテクト』は泡立ちがよく、もっちりとした持続性のある泡が作れるため洗顔料での引き合いが多い。用途としてはスキンケアだけでなく、ナチュラルなカラーコントロールで肌の赤みをカバーするメークアップ効果も有していることから、BBクリームなどにも使用され、多機能原料としての評価が着実に高まってきている」(平地氏)

 同社では今後も引き続き、保湿原料のカテゴリーにおいて「サクラン」「フォリテクト」の提案を強化し、さらなる拡販を目指していく。

 「『サクラン』と『フォリテクト』の2原料への引き合いが近年高まっている要因として、自然派・オーガニックを訴求した化粧品ブランドが増え、以前よりも素材自体のイメージやストーリー性がより一層求められていることが大きな要因となっている。そうした市場のトレンドを踏まえ、当社としては単に天然由来といったイメージ訴求ではなく、今後も機能性を重視した天然原料の提案に注力していきたい」(平地氏)
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