ポイントピュール、県外3大学の協力得て知見高める

週刊粧業 2018年7月9日号 13ページ

ポイントピュール、県外3大学の協力得て知見高める
 日本の最西端という立地をフルに活かして顧客を増やしているポイントピュール(大道敦社長)が、地域資源の活用だけにとどまらず、ここへきて協働を重ねてきた各大学との研究成果の実用へ動き始めている。

 今秋、第1弾を投じる。

 ――県外の大学と積極的に交流を重ねてきました。成果が目に見え始めるのは何時頃ですか。

 大道 温め抜いてきた東京海洋大学との研究成果を、この秋を目途に製品として市場へ送り出していく。

 優れた化粧品原料を作り出せたため、出すタイミングを慎重に模索してきた。

 素性は美白に特化した原料で、まずは当社の自社ブランドから発売して安全性等を検証していく。

 新しい原料は難しい一面もある中、販売チャネルを持つ当社は検証業務を自社で行える。

 そうして確証が担保できたのち、OEM受託へと進んでお客様へ提案していく。

 この先、海洋大の学園祭でこの美白化粧品を発表し、学生さんへ「コラボ製品ができました」と発信できたら素晴らしい。

 ――2016年には富山大学と共同で、海洋深層水のプロコラーゲン産生効果を発表しました。

 大道 その際の共同研究が、今回の化粧品原料水「KM-DSWP」の開発に発展した。同原料は細胞に活力を与えることなどが期待されている。

 この原料水には最近、新規のお客様から多くの引き合いが集まっている。

 また新しい部分では、国内で培養したヒト幹細胞エキスの化粧品OEMを開始したほか、17種類の植物性幹細胞エキスの展開がほぼ可能になった。

 さらに、当社に隣接している沖縄県海洋深層水研究所では、取水量を現在の10倍化してハワイを抜き世界一に立つ構想がある。

 実現すると、世界最大の供給拠点でさまざまな事業が行える。ここでも、各大学との共同研究が不可欠になる。
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