日本コルマー、社内人材をコア業務へ集中化

週刊粧業 2018年7月9日号 58ページ

日本コルマー、社内人材をコア業務へ集中化
 日本コルマーは、日本製コスメの安定供給に向け、国内生産拠点を増やしつつ、各工場で業務効率の改善・向上を目的にアウトソーシングを有効活用し増産体制を整えている。

 神崎茂樹取締役・執行役員生産本部担当に話を聞いた。

 ――繁忙期が続く化粧品OEM/ODM業界ではアウトソーシング活用に関心が高まっています。

 神崎 国内は、人手不足が深刻化していく中で、アウトソーシング戦略は企業成長に欠かせない取り組みとなっている。

 化粧品業界では、2010年頃に運送会社をはじめ化粧品・医薬部外品の製造業許可を取得する異業種企業が急増したが、他業界に比べ好景気である昨今また、取得企業が増えてきている。

 そうした業界の環境変化も踏まえ、当社でもアウトソーシングの意識を高め、外部に委託できる業務か否かの検討を行った上で推進している。

 ――どのような業務を外部委託していますか。

 神崎 「自社にしかできない業務」とそうでない業務に棲み分けし、後者業務を一部外部に委託し、前者のコア業務に社内人材を投入できる環境を整えている。

 充填など生産業務の前後作業となるアセンブリ関連は、人の手が欠かせない作業が多い。

 そうした作業を専門的に行っている企業へ委託することで、作業効率の向上とコストダウン化を図っている。

 昨今は国内の容器供給が追いついていないこともあり、輸入容器の仕入れを増やしているが、その検査・検品作業も専門業者へ委託し、納期対応力の向上につなげている。

 また、新たな試みとして、大阪2工場(柏原・八尾)用に新設した包装・資材専用の倉庫(1400坪)の管理や物流業務でアウトソーシングを活用した。

 うまく機能すれば、他工場の倉庫業務でも検討していきたい。
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