三洋化成工業、化粧品原料の開花へ特別チーム編成

粧業日報 2018年7月17日号 4ページ

三洋化成工業、化粧品原料の開花へ特別チーム編成
 「パフォーマンス・ケミカルス」と銘打って化学品事業を展開している三洋化成工業(東証)はこのほど、短期的に化粧品業界向けの事業を強化すると掲げ、女性の統括リーダーが率いる全社横断型の社長直轄プロジェクト「Sanyo Skin Coffret」を立ち上げて攻め込めていない領域へ本気の切り込みを仕掛けている。

 同社の2018年3月期連結決算のうち、化粧品・日用品関連の数字を計上しているセグメント「生活・健康産業関連分野」の売上高は599億5000万円(前年比8.1%増、構成比37.1%)、営業利益は11億3200万円(前年比68.5%減)となっている。

 ヘアケア製品用界面活性剤が好調に推移した一方で、液体洗濯洗剤用界面活性剤が苦戦した。同セグメントではこのほか、高吸水性樹脂や医薬品原料などを多彩にカバーしている。

 足元の業績がこうした進捗である中、同社は5月8日に2020年度を最終年度とする「第10次中期経営計画“New Sanyo for 2017”」を策定・発表した。

 同中計では、「高付加価値製品へのシフト」「顧客目線でのスピードアップ」などを基本理念に掲げ、「生活・健康産業関連分野」の売上高を2020年度に685億円(2017年度比14.3%増)、営業利益を同じく2020年度に26億円(同136.3%増)とする計画を盛り込んでいる。

 同中計は、「Sanyo Skin Coffret」と発表時期や趣旨の一部が酷似していることから、相互が密接に関連し合っていると見てよさそうだ。

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