牛乳石鹼共進社、潜在ニーズを探り「ウルルア」改良

週刊粧業 2018年7月2日号 25ページ

牛乳石鹼共進社、潜在ニーズを探り「ウルルア」改良
 ハンドソープ「ウルルア」を展開する牛乳石鹼共進社は、手洗い後の肌に「うるおい感」を強く求めるニーズがあることを突き止め、9月3日に「ウルルア 美容オイルinハンドウォッシュ」(ポンプ付220mL、詰替用420mL、オープン価格)としてフルリニューアルする。

 殺菌成分を配合する薬用タイプ・ファミリーユース向け製品が大半を占めるハンドソープ市場において、「ウルルア」は自分専用を求める女性をターゲットに2011年に発売した。

 今回、そのポジションをさらに確立するため、マーケティング調査を進めた。ハンドソープ購入時の重視点について、「薬用・殺菌」であるかどうかを気にせず、手洗い後の「うるおい」をとにかく重視している層が、全体の9%存在することが明らかになった。

 さらに、これから新たに使ってみたいハンドソープのイメージについて尋ねると、「乾燥しない」「肌がすべすべになる」といった保湿・うるおいに関する複数項目で、購入時の重視点よりも高い回答率を示したという。

 同社は、「うるおい感」をハンドソープの未充足なニーズと捉え、ブランドコンセプトから見直し、配合成分やデザインを大きく変更した。

 キメ細やかでクリーミィな泡はそのままに、新たにアルガン、ホホバ、オレンジ、ローズヒップ、ユーカリの5種類の植物性「美容オイル」(保湿成分)を贅沢に配合し、うるおい実感の高い中身に改良した。

 パッケージには透明のピンクボトル容器に、配合する成分素材を感じられるデザインを採用した。

 店頭では、清潔感のある白を基調としたボトルを採用する製品が多い中、見た目からも違いを明確に打ち出し、ハンドソープのうるおい需要を取り込んでいく。
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