フェイスラボ、今期は「人材育成」「インフラ整備」に注力

週刊粧業 2018年8月27日号 10ページ

フェイスラボ、今期は「人材育成」「インフラ整備」に注力
 フェイスラボ(本社=静岡県袋井市、朝比奈謙太社長)は、2工場(袋井・掛川)における製造ラインの改廃や新規設備の導入を進め、増えゆく受注を着実に取り込んだ結果、2017年9月期を増収増益で終え、今期も好調を維持している。

 ただ、既存工場の生産増強のみでは近いうちに限界が訪れるため、「化粧品の製造能力を大幅に引き上げるべく、静岡県内に新工場の建設を計画している。その実現のためには、『人材育成』と『インフラ整備』を柱とする企業力向上が不可欠であり、今期の最重要課題として取り組んでいる」(朝比奈社長)という。

 昨年秋には、企業力向上の一環として、東京営業所を田町に移転し、1フロアで営業と開発が一体となった製品開発体制を整えるとともに、営業と開発を客観的な立場で巻き込む部署としてマーケティング部門を新設することにより、積極的な商品開発・情報発信を行う体制を整えた。

 「医薬部外品では、美白関連のラインナップを充実させるとともに、エマルジョン、クリームについては乾燥による小ジワの効能評価試験も済ませた。これにより、美白と抗シワといったように複合的なアプローチが可能になった」(朝比奈社長)

 今期は人材育成の一環として、会社の理念や経営方針、数値目標などを1冊にまとめた携帯可能な手帳サイズの経営計画書を作成。自社の進むべき方向性を明確に示すことで、社員が迷いなく仕事に打ち込める環境を整備した。また、教育・研修費を大幅に積み増すことにより、最大の企業資産である社員に対して成長につながる機会を様々な形で提供していく。

 「仕事の中にこそ人生があると考えている。社員が働きやすい環境を整え、彼らが仕事を通じて成長していく仕組みをつくっていきたい。それがひいては競争力の強化につながる。将来的には、人を大事にすることを差別化できるレベルにまで持っていきたい」(朝比奈社長)

 さらに、インフラ整備の一環として、ヒューマンエラー削減や生産効率向上を目指し、社内文書の一元化やペーパーレス化を実施する。また、人材確保が困難になり、作業者の負担軽減が叫ばれる中、生産設備の自動化や生産効率の高い製造設備の導入も積極的に進めていく。

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