オルビス 小林社長、時代の変化を捉え新たな一歩を

C&T 2018年9月18日号 72ページ

オルビス 小林社長、時代の変化を捉え新たな一歩を
 ポーラ・オルビスグループのオルビスは、大きな転換期を迎えている。

 2018年1月に新社長に就任した小林琢磨氏のもと大胆な構造改革が行われ、10月には、新たなブランドメッセージ「ここちを美しく。」を掲げ、「オルビスユーシリーズ」の全面刷新も行われる。

 改革が進められている中でも、オルビスの軸となる部分は変わらない。守るべきものは守り、変えるべきところは変えていきながら、オルビスはさらなる進化を遂げていく。

「オルビスユー」を会社の顔に
顧客への提供価値を再定義

 ――今年1月の社長就任にあたり、ご自身にどのようなことが求められていたと感じられますか。

 小林 まずは、成熟期を迎えたオルビスの市場でのプレゼンスを再び上げていくということが必要だと考えた。

 今は、連続的な成長の時代ではない。時代は常に変わり続けており、過去に会社が成功していた時とは消費者の志向や市場の動向もまったく違う。これまでのやり方を貫くような経営スタイルでは成長は見込めないだろう。

 だからこそ、0から1を生み出す感覚に近い、ベンチャー的なスピリットが必要となってくる。そういった部分では、ディセンシアの社長として、当初知名度が低かったブランドでマーケットの中で戦ってきたという経験は生かしていけるのではないかと感じている。

 これからの経営では、何を守り、何を捨てるのかを明確にさせていくことが大切だ。

 例えば、何かを変えなければならない、捨てなければならないときには、しがらみや既得権益が邪魔をすることもある。そのような部分は、ある程度断ち切っていかなければいけないだろう。

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