日本コルマー、OEM業界もグローバル競争が本格化

週刊粧業 2018年10月22日号 78ページ

日本コルマー、OEM業界もグローバル競争が本格化
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMである当社は、2014年から約4年間で国内工場を新たに4つ増やし、国内7工場体制で、スキンケアからメークアップ、ヘア&ボディケアまであらゆる品目の開発・製造に取り組んでいます。

 新工場を稼働して生産能力を増強したことにより、昨今の訪日外国人観光客による日本製コスメのインバウンド及び輸出(アウトバウンド)の需要拡大にも対応でき、2019年3月期は日本コルマー単体で売上高430億円、連結で480億円の達成を見込んでいます。中長期目標に掲げてきた売上高500億円の早期達成も現実味を帯びてきました。

 長期的には、日本国内は人口減少が進み市場縮小は避けて通れません。企業として成長を持続させるには、海外の成長マーケットへの進出が不可欠になってきています。

 当社は、業界でも早期に海外への生産拠点化を進めてきました。1991年に韓国コルマーの操業を開始して海外事業を本格化し、97年には中国・蘇州コルマーを設立し中国市場の開拓を進めています。中国では2018年6月に新工場・杭州コルマーを稼働しましたが、今後の市場成長を見込み、本格的な化粧品工場を新たに建設する計画も進めています。

 2020年には兼ねてよりマーケティングを進めてきたASEAN市場の開拓を目指し、ベトナムに新工場を稼働する予定です。

 そして、ブランドメーカーに限らず、OEM業界も、本格的なグローバル競争の時代を迎えます。成長マーケットであるアジア市場で日本製コスメの需要が拡大する中、海外の化粧品OEM会社による日本での生産を目的とした日系企業との技術提携やM&Aの進展も予想されます。

 そのグローバル競争で勝ち抜くためにも、当社は開発・技術力をさらに高めていきます。

 現在、研究開発者150名体制で化粧品の研究開発に取り組んでいます。この規模で化粧品開発を行う企業は、ブランドメーカーを含めても数える程しかなく、製品開発力を期待する顧客が増えており、大きな強みの一つになっています。

 そのような対外的な評価もあってか、実施するインターンシップでは開発・技術志望者を中心に約600名の応募があるなど、企業としての認知度・魅力度も高まってきたとの実感も得ています。

 今後も優秀な人材を確保し育成することで、自社の強みをさらに伸ばし、グローバル№1の化粧品OEM企業を目指していきます。(神崎友次会長)
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