一丸ファルコス、クロノシャルディがアジア原料展示会で快挙

粧業日報 2018年11月19日号 5ページ

一丸ファルコス、クロノシャルディがアジア原料展示会で快挙
 化粧品・医薬部外品の原料開発メーカーである一丸ファルコスは、10月30日から11月1日にタイ・バンコクで開催されたアジア最大級の化粧品原料展示会「in-cosmetics Asia 2018」にて、日本エマルジョン(本社=東京)と共同で出品したブドウ果実エキス「クロノシャルディ」配合製剤が、革新的な機能性原料や処方からなる製剤に贈られる「Spotlight On Formulation Award Hydration Category(注目製剤賞・保湿部門)」を受賞した。

 「クロノシャルディ」は今年3月、中国・上海で開催された「PCHi 2018 Fountain Award」にて、「時間美容」に着目した新しいコンセプトと作用機序が評価され、活性原料賞・開発者賞の2部門で受賞している。アジア2大展示会での受賞を受け、中国・アジア市場への販売を強化していく。

 受賞製剤に配合した原料「クロノシャルディ」(ブドウ果実エキス)は、「時間美容(時計遺伝子)」に着目して一丸ファルコスが独自に開発した保湿・敏感肌用化粧品原料。肌は、時計遺伝子に呼応して働く肌のバリア形成・維持に重要なABCA12タンパクの遺伝子や保湿因子フィラグリンの遺伝子FLGがリズムを刻んでおり、周期的に肌を修復して健常性を保つが、睡眠不足など生活リズムの乱れや精神的なストレスにより遺伝子の肌リズムが減弱すると、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしてしまう。

 「クロノシャルディ」は、その遺伝子肌リズムを強化することにより、肌の不調をケアする。ストレスを抱えるヒトに対するモニター試験では、肌水分量の向上や肌荒れ改善効果を確認している。

 素材元のブドウ果実は、食品製造小売企業(食品SPA)のサンクゼール(本社=長野県)が自社畑で栽培するワイン用ブドウ・シャルドネ果実で、ワイン製造時の搾汁後果実を使用している。展示会の来場者は、「クロノシャルディ」のトレーサビリティや資源の有効利用に配慮した原料である点にも高い関心を示したという。
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