コーセー、汗・水・こすれに強い日やけ止め製剤を開発

粧業日報 2018年11月26日号 4ページ

コーセー、汗・水・こすれに強い日やけ止め製剤を開発
 コーセーは、日やけ止め製剤技術において、イオンの力で肌上に塗布した瞬間に強固な膜を形成する「密着イオン技術」を開発した。

 この技術の採用により、汗・水・こすれに強く、使用感の良い新しい日やけ止めの製造が可能になるといい、この研究成果を来春発売の新商品へ展開していく。

 同社では、日やけ止め製剤の油相と水相に、「プラスイオン(カチオン性ポリマー)」と「マイナスイオン(アニオン性ポリマー)」という異なるイオン性の成分が混ざらないように分けて配合し、塗布時の負荷で初めてそれらが混ざり合いイオン結合を起こすことで、密着性の高い強固な膜を形成することができる独自の新技術「密着イオン技術」を開発した。

 従来の日やけ止め料では、主に被膜形成剤等で強固な膜を作成し耐久性を付与していたが、強固な膜を形成すると負担感を感じてしまったり、日常的な衣服の摩擦や、海やプールによる水浴後、激しいスポーツでの身体の動きによって化粧膜が崩れてしまうといったデメリットも生じていた。

 しかし、プールや海に入ることを想定した耐水性試験と、汗をかいた後にタオルで身体を拭くことを想定した耐摩擦性試験を行った結果、今回開発した「密着イオン技術」を搭載した製剤の方が、高い紫外線防御効果を維持し、従来の日やけ止め製剤に比べて、汗・水・こすれにより強く、高い機能性と使用性を持ち合わせていた。

 この「密着イオン技術」は、種々の「プラスイオン」と「マイナスイオン」を組み合わせることにより、さまざまな感触や硬さの被膜をコントロールできるというメリットがあるため、日やけ止め製剤だけではなく、同様に耐水性や耐擦性が必要とされる「リキッドファンデーション」や「洗い流さないタイプのヘアケア商品」など、幅広い応用が可能だという。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > コーセー、汗・水・こすれに強い日やけ止め製剤を開発

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop