カネボウ化粧品、グローバルで存在感のある会社へ

週刊粧業 2019年1月1日号 40ページ

カネボウ化粧品、グローバルで存在感のある会社へ
 2018年の国内化粧品市場を振り返りますと、インバウンド需要を背景に活況を呈し、カウンセリング回帰も鮮明となり、高価格プレステージ市場が大きく伸長しました。そして、チャネルで見れば、専門店チャネルが引き続き高い伸びを示した1年間となりました。

 花王グループは、5月に化粧品成長戦略を発表、カネボウ化粧品、エキップ、ソフィーナ、キュレル、モルトンブラウンの5つの事業体を横串で、ブランドのポートフォリオを見直し、化粧品事業のめざす姿を明確にしました。

 2019年も引き続き、この成長戦略を推し進めてまいります。新グローバルポートフォリオでは、グローバルで育成していく11ブランド「G11」と、日本を中心に重点育成していくリージョナル8ブランド「R8」を戦略ブランドに定めています。

 国内事業においては、従来の「プレステージブランド(高価格)」「マステージブランド(中価格)」「マスブランド(低価格)」という3つの分類を、「カウンセリングブランド」と「セルフブランド」の2軸に再編します。

 「カウンセリングブランド」では、一人ひとりのお客さまに寄り添い、真にふさわしい商品を推奨する接客を前提としたモノづくり、マーケティングを推進し、ブランドを磨き上げます。

 「セルフブランド」は、スターアイテムづくりを進めながら、ブランドごとに最適なコミュニケーションや店頭施策を強化。eコマースも積極的に活用していきます。

 私は、カネボウ化粧品を「グローバルで存在感のある『尖った』化粧品会社」にしていきたいと考えています。そのためには、カネボウ化粧品が持つ感性美に花王の骨太で確かなエビデンスを融合させることで、個性が際立つ強いブランドづくりを推進していくことが必要です。

 言い換えれば、日本ならではの繊細な感性と、日本最新の皮膚科学技術を融合し、世界中の人々に「ワクワクするブランド・商品」を提案したいと考えています。そして、これらを通して、お客さまに笑顔をお届けすること、それが私たちの使命です。
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