日本エステティック協会、飛躍のため攻めの1年であり続ける

週刊粧業 2019年1月1日号 20ページ

日本エステティック協会、飛躍のため攻めの1年であり続ける
 昨年は、業界が取り組むべき課題が浮き彫りになった年でした。未曾有の人材不足は日本の産業界全体が抱える大きな課題であり、これによりエステティック業界も大きな転機を迎えております。労働力人口が全般的に減少するなか、エステティック業界を目指す若者の割合も減少しています。

 魅力ある業界でなければ、やりがいのある仕事を提供する業界でなければ、働く人材がいなくなるということが、現実になりつつあります。

 この問題を解決し、エステティック業界が発展するには、様々な変化が必要です。まず、エステティシャンの仕事を、より多くの方々に正しく理解していただくことが重要です。昨年の6月、厚生労働省により職業能力評価基準(エステティック業)が発表されました。

 これは、エステティシャンの仕事内容を細分化して成果につながる行動例と必要な知識を整理・体系化したものです。2019年度は、本基準をジョブカード制度と共に効果的に活用し、エステティシャンの仕事とキャリアの透明化を推進します。

 新卒はもちろんのこと、他業種からの転職者の受け入れ態勢を整えることも重要です。様々な産業における技術革新において、人材の流動化が始まっています。現在の試験・資格の枠組みを、分かりやすくシンプルにすることが必要です。同時に、既にエステティシャンとして活躍している方が他業種へ流出してしまうことを防ぐことも重要です。

 当協会は、職業能力評価基準および活用ツールにより、エステティシャンが安心して継続的にキャリアパスを描ける業界を実現します。会員が「職業能力評価基準」導入の利便性を高めるため、エステティックサロン用の「人事評価システム」を構築し、提供します。

 また、適切な労務管理も非常に重要な要素であり、「勤怠管理」などについてもシステム導入できるよう合わせて会員向けの支援を行います。

 身体の健康に関わる職業として、リハビリテーションや、看護、介護等は若年層からも依然興味のある仕事となっています。これらの職種と仕事の内容や待遇面で比較検討し、選択される業界になるよう、「働き方改革」と「生産性向上」について検討を推進します。魅力ある業界にするためのさまざまな活動を推進してまいります。
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