資生堂 魚谷雅彦 社長兼CEO、常識に捉われないチャレンジを

週刊粧業 2019年1月14日号 6ページ

資生堂 魚谷雅彦 社長兼CEO、常識に捉われないチャレンジを
 昨年、日本経済は堅調な世界経済の追い風のもと緩やかに拡大しました。AIやIoTなどを活用したさまざまな新しい技術対応、環境保全や健康志向の高まりなど、技術の革新やライフスタイルの変化等を反映した新たな消費が増加しています。一方、自然災害による甚大な被害が次々ともたらされました。

 被災地の皆さまには心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

 資生堂は、中長期戦略「VISION 2020」(2014‐2020)で掲げる「世界で勝てる日本発のグローバルビューティカンパニー」を目指し、さらなる成長に向けて全社一丸となり日々取り組んでおります。昨年は特に後半3年間にあたる成長加速の新戦略の「新3カ年計画」のスタートの年でありました。

 特に注力しているプレステージブランド事業は順調に拡大し、日本・中国・トラベルリテールの各市場で好調に推移し、多くのお客さまの支持をいただいております。

 また、ニューヨークのメイクアップ商品専門チームによって昨年9月に発売された「SHISEIDO メイクアップ」は、世界最先端のメイクアップトレンドと世界で認められている日本品質を融合させた商品であり、世界中のミレニアル世代と新たな出会い創出に結びついています。

 新元号を迎える本年は文字通り新たな時代に入ります。世界は今、かつてないスピードで変化しており、企業はこれまでの伝統に安住することなく「常識」に捉われないチャレンジを行っていかなければなりません。

 その中で、当社はいよいよ4月に横浜に新研究所「資生堂グローバルイノベーションセンター」が誕生します。今までにない全く新しい価値を「日本発」で世界に生み出す場所であり、当社にとってはまさに「新イノベーション元年」です。

 ここ数年、ビザの緩和を受け、インバウンド等で、化粧品業界は好業績が続いています。訪日外国人客にとって当社商品は、安心安全を保証する日本品質を象徴するものと受け止められ、新研究所では、こうしたMade in Japanの優位性をさらに強固なものにする新技術・アイディアを確立し、日本企業の国際競争力を高めていきたいと考えます。

 毎日使い続けていただく化粧品だからこそ、最先端のイノベーションでお客さまの日常を変え、世界の人々の生活と心を豊かにし続けます。

 こうした新たな価値を生み出し、成長していくための原動力は「人」です。100年先も持続的に成長し続け、支えていく社員一人ひとりの「個の力」を強化すべく、世界に通用する人材育成・人材投資をさらに強化していきます。

 女性活躍・ダイバーシティー推進などで先進的な取り組みを以前から実施していた当社だからこそ、世界中の多様な知・人の融合を実現し、これまでにない新しい働き方を追求し今までにないワクワクするイノベーションを創出し、社会に貢献していきます。
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